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「SS (二次創作小説)」
Macross After

Nostalgie ~ノスタルジー ~

メガ・ロードの出航記念日に、その模様を未沙の想いと絡めて描きました。ミュージック・ビデオ「Flash Back 2012」の、ミンメイさよならコンサート冒頭部分のイメージからスタートします。


・・・ one two three fore ・・・

・・・ one two three fore ・・・

A ONE TWO !!
2011.9.9 UP


ワーーーッ !!!

空に舞う風船

「 MEGAROAD - zero one 発進! 」


 極限まで高まったエネルギーが、出口に向かって一気に爆発した。 メガ・ロード級移民船1番艦メガ・ロード-01と、地球人とゼントラーディ人と。 出発と希望と喜びの歓声が、振動となって辺りを揺るがす。

―― 皆さんっ! メガ・ロードが今、我々の夢を乗せて宇宙へ旅立ちます!

 アナウンサーの興奮した声が、全世界に響く。 地球の生命の種と文化を積んだ巨大な箱舟が今、その雄大な姿を浮かび上がらせた。続いて護衛艦、最後にVF-4ライトニングⅢが翼を煌めかせて次々と飛び立つ。

―― 第1次 超長距離移民船団が、銀河の Mega Road - 偉大な道 - を往きます! 箱舟を導くは、うら若き22歳の女性艦長 早瀬未沙中佐

ブリッジに響く声を聞きながらコンソールやモニターを注意深く見守る、艦長 早瀬未沙。彼女の元へ各部署から次々と報告が入る。未沙はその通信のひとつひとつに、しっかりと頷いて応えてゆく。

『 反応エンジン、順調です! 』
「 了解。 ありがとう 」 

『 重力制御装置、異常なし 』
「 …… 了解。引き続きお願いします 」

『 居住区 ・ 軍部内とも異常なし。住民も落ち着いてます 』
「 了解。良かったです 」

―― 護衛のスカル大隊を率いるは、若干20歳の隊長 一条輝少佐

最後の報告が、未沙の元へもたらされた。

『 スカル大隊、全機 発進完了 』
「 了解。 護衛を頼みます 」
『 はい、艦長 』

護衛部隊がメガロードに追い付き、各機はすぐに散開して艦体を囲む。未沙はキャプテンズ・シートの窓から見える、スカルマークの白い機体に目をやった。

―― そしてこのお2人は現在婚約中で、10月にメガロードで最初に結ばれる夫婦となります

透明スクリーン越しに、2人の視線が絡む。

―― まさに壮大な銀河を飛翔する、アダムとイブ!

ちょっと大袈裟では? と、思わず未沙は目を見張った。

『 ぷっ、何かスゴイことになってるな 』
「 …… スカル・リーダー、任務中です。私語は ――
『 了解 』

一条機が発するシグナルを、未沙は読み上げた。

「 あ ・・・ と ・ で ・・・ ふふっ 」

 未沙が地球圏外へ出る前の指示を出す為にコンソールへ向くと、目の端に輝が親指を立てて「じゃあ!」と合図をするのが見えた。飛び去った機体が、部隊を引き連れて船団の先頭に立つ。


―― はる ザザッ なたに機 ・ っ ・ ・ ザーッザー

中継に雑音が混ざり、通信員がチャンネルを調整する。

―― 早瀬艦長は前 ・ 統合軍、早瀬隆司提督のお嬢さんです

「 そんな事まで …… 」

 今後も移民船団の予定が、次々と計画されている。新 ・ 統合政府としては、人々に是が非とも「宇宙移民は万全で、絶対に安全である」というイメージを持って欲しかった。その宣伝のためには、若々しい艦長カップルの結婚さえ惜しみなく利用する。

( でも …… いいわ )

こんなに大々的に言われるとは思ってもみなかったが、未沙としては父の名前が出る事は望んでいた部分でもあった。スクリーンを流れる大気の層が変化してゆくのを見守りながら、亡き人へと思いをせる。

( 提督 …… 私は一人前の軍人になれましたか? )


  幼い頃、「お父様のお嫁さんになりたい」と思っていた
叶わぬと知った思春期、やはり父のような人と結婚したいと思った
初恋の人を追った訓練校、父のような軍人になりたいと思った

  愛する人達を失った日、父のような男を決して愛すまいと思った
命じられ地球を追われた日、父のような軍人にはならないと思った
マクロスに帰ろうと思った日、父とは二度と会えないと覚悟をした

  モニター越しに言葉を交わした日 ―― 別れなのだ、と悟った



( 思えば私には、結局いつも貴方がいました )

誰もがあの日、大切な人を、昨日までの思い出を、当たり前の日々を、一瞬でもぎ取られた。荒廃した地球、荒廃した心 …… 。皆が、先が見えない今日を懸命に生きねばならなかった。

そして今、胸の傷はまだ時に疼くけれども、明日に希望を見出した。

( お父様。あなたの娘は、立派な軍人になれたでしょうか …… ? )

未沙が生涯の伴侶を得て、父と母との愛を知った 地球。生まれ育ったその地は今、二度と戻らない故郷となる。

( 百年続いた早瀬家を、私の代で終わりにします )

 父の父も、その父も ―― 武士の時代から考えれば気の遠くなるような長い年月を経て、脈々と戦いの血を受け継いできた早瀬家。

早瀬未沙はその軍人の家系、最後の一人となっていた。

( これからは、護る為に戦います )

 未沙は正面を見詰めていた面を上げると、全艦へ通信を繋いだ。 その艶やかな唇から、凛とした声がメガ・ロード全乗員に届く。


「 艦長の早瀬です。本船団は、無事 宇宙空間へ出ました 」
( 最後に …… 少しだけ、新しい歴史に早瀬の姓を、この船の名と共に刻みます )


「 往きましょう、共に。新しい私達の星へ !! 」


未沙は通信を切ると、立ち上がって艦長帽をかぶり直した。その瞳は強く輝き、口元には決意を込めた笑みを浮かべる。透明スクリーン越しに瞬く星々の中を、艦内の様子を見るため彼女は歩む。

未沙の ―― メガ・ロード全員の戦いが今、華やかに始まった。


「 お父様、お母様。  私、負けませんわ 」


Nostalgie  ~ノスタルジー~

異郷から故郷を懐かしむこと。  郷愁・望郷
過ぎ去った時代を懐かしむこと。  懐古・追憶
終わり

あとがき

Flash Back 2012
メガ・ロードが飛び立つシーンを、私なりの解釈で描いてみました。輝未沙が窓越しで見詰め合ったりライトニングⅢのライトで信号を送っているように見えるのですが、「グッバイ・ガール」を彷彿とさせますねぇ。艦長未沙の旅立ちと父への想いは、前々から書きたかった内容です。メガロードの旅立ちの日に合わせたくて、頑張って書いてみました。

Happy Birthday
訪問下さる方の中でお2人、本日お誕生日の方がおられるとの事。おめでとうございます。拙い内容で恐縮ですが、希望に満ちているつもりのこのSSを、お祝いに。 素敵な1年になるとよいですね!

メガロードの出航日
アニメージュ1983年10月号 「マクロスタイムズ」復刊1号では、2013年9月9日に進宙式が挙行され、2014年2月に銀河系中心方面へ出発予定。「マクロスプラス」「マクロス7」制作に伴い作成されたシりーズ年表では、2012年に出発し、2016年に消息不明。

私は2012年9月9日出航と設定しました。マクロス・シティ攻防戦の後で「そんなすぐ出航できるのか?」とか「折角輝と未沙がいい感じなのだから、もう少しゆっくりさせてあげたい」という気はしますが、「いつ襲って来られるか … 早く! 早く … !」という危機感があったろうと思い、この日にしました。輝の年齢は格好付くように二十歳で設定しております。


なんと、紙吹雪のブログパーツは自分で作りました!

簡単に作れる無料サイトがやっと見つかりました。本当は なでしこのワ―ルドカップ表彰台みたくキラキラとたくさん降らせたかったですが、今はこれが限界。でも、満足です !!


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 Comment 

Re: 「無限の分岐」様 

de様、こんばんは (^^) 「FB2012」のメガ・ロード発進シーンは、じ~~んとキます。華々しくて、堂々として。

アニメは放映されたら、見る人のものになり、作り手の手を離れる
河森氏は、もしかするとこの辺の意識が強いのかも知れないと思いました。ご本人自身が、オリジナルから想像を膨らますのがお好きそうですよね。想像する人の価値観や経験で、物語の未来も雰囲気もキャラも左右されるのだろうと思います。

自分のHPかブログに飾ろうかと
ん、むむむ・・・? マクロス系ブログを運営されておられるのですか? もし運営中・予定でしたら、是非お教え下さいまし。

ちょっと私生活で爆走中なので、もうしばしお待ちを頂けると e-68 「すみません」

無限の分岐 

FB2012私も見ました。
 特に、第一次世界大戦の時の物かと思いますが、将兵の行進場面は歌を忘れていました。 今の自分の時間、アニメの中の時間。映像の時間と連れなっていて河森氏のセンスの良さは、当時は抜群だと思いました。
 昔の「未来少年コナン」の作画監督が言っていましたが、「アニメは放映されたら、見る人のものになり、作り手の手を離れるのだ」と。
 やはり、人それぞれの脚色が入り込んでくるので、物語は別々の未来が無限に分岐するのでしょうか?
 私も、私なりの年表に従って幕間を作りなおし、しばらくしたら自分のHPかブログに飾ろうかと計画しています。
 ん十年ぶりに目を覚ました私の中の彼ら。楽しんで綴ろうと思います。

11/1 00:55 拍手鍵コメ様 

 SS「新婚さん」でも触れていますが、2012年6月が結婚式(兼、地球居残り組みとのお別れパーティー)、同10月10日が入籍・・・という設定です。

 何某 - なにがし - 様も設定好きと拝察致しますが、私も好きで、いつか当ブログのSS設定書を作りたいのです。最近SSを書いていて「あれ?この設定出したっけ?」等と思う事が増えたので、必要性もありまして。その時にはオリジナルで設定されている事と自分のは区別して表現したいな、と思っています。その際にはまた良きお話を頂ければ嬉しいです。

 いつの間にかこのSSは30拍手の大台を超えて、当ブログで現在トップの数になっております。私も気に入っていたんですが、UP当初は期待したほどウケてない感じだったんです。残念に思っていたので、とても嬉しいです。

いずれ拍手数をひとつのガイドに、自分で自分のSSを語ろう(自己満足の極みですねぇ)かな?と思っていましたので、30台とは箔が付きました。
何某様・拍手を下さった皆様、どうもありがとうございます!

よい一年を!! 

FB2012はまだネットでしか見ていませんが、あの出航シーンは色々と感動的ですよね!描写も細かくて、ブリッジとバルキリーでアイコンタクトしてるっぽかったり、一条機が少しピカッっとしたのでグッバイ・ガールよろしく、シグナルしてる?って様子があったり。

未沙の父娘関係は、彼女を形成した重要な要素ですよね。TVでは表情や少ないセリフで表現するくらいですが、白い追憶等を参考にきちんとSSで取り上げたいと思っていました。今回、結婚日が2説ある理由と無理やり絡めて出してみました。最後の未沙のセリフは軽い気持ちで書いたのですが、他のセリフは見直しの度に結構変わったのに、あれだけは自分でも理由は分かりませんが変わりませんでした。あのセリフに込められた未沙の想いは、他のSSを書きながら考えていこうと思っています。

一方的に差し上げたSSが、ちゃんとプレゼントになったようで、ホッっとしました。アップ早々に拍手を複数下さった?ようで、また感想と合わせてコメントまで頂き、嬉しかったです。

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