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白い薔薇によせて



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「SS (二次創作小説)」
空白の二年間

ORACION -祈り-

セット・ビーチ 後編です

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2012.1.30改訂


残照ざんしょうがあふれる砂浜に、小さな影がふたつ並んでいた


夕日に輝く波と砂浜



潮風がくすぐるのは、未沙の白いワンピース
きめ細やかな砂がくすぐる感触を、素足に味わいながら
洗いざらしの自然な髪を手で押さえて、ゆっくりと歩く

輝は未沙に歩調を合わせ、寄り添って歩いた
その手にある彼女のサンダルのストラップが、風に揺れる
ふたりの後ろに続く足跡を、寄せる波がさらっていった


「 未沙 …… 手を貸しなよ 」


ほっそりとした二の腕から続く、白い五指
そのたおやかさに、触れてみたい
輝は未沙に手を差し伸べた

未沙は優しく目を細め、指先を重ねる
輝がそっと握ったてのひらの中に、頼りなさと柔らかさ
包み込んで離したくなくなる


風向きが変わって、未沙にまとう薄布がフワリと舞った
彼女はつなぐ手を離し、ドレスの広がりを摘んで寄せる
持ち上がったすそからのぞく、丸みを帯びた膝が美しかった


「 ふふ。いたずらっ子な風ね 」


未沙は暮れゆく日を仰ぐ
風に額をあらわにし、陽に透けたまつ毛が瞳の光を隠した
髪を押さえる白い手に頬をすり寄せ、微笑にほころんだ唇が光る


「 ああ ・・・ 」


輝には分かった ―― 未沙が風に心をせているのを
かつての彼女の言葉が、耳に甦る


“寂しさ” と呼ぶと余りにも寂しいから、 “思い出” と呼ぶだけ


強さともろさを、勇気と臆病を ―― ひとり心に秘める人
心強さとうれいを、尊敬と庇護ひごの念を ―― 俺にいだかせる人
未沙への想いは、あの時から形作られていったのかもしれない


未沙が風に誘われて、渚につま先を踏み入れる
波が白いかかとに波紋を造った

黄昏たそがれに染まった水のきらめきが、柔らかな姿態を透かし出す
しなやかな曲線は、無垢で美しい
輝の心に潮騒しおさいが生まれた


「 ふふふ。輝、こっちよ 」

( ああ ・・・ 未沙が 輝きに溶けてゆく )


煌めきに包まれる白薔薇


胸のざわめきが輝に、未沙の両頬をそっと包ませた
間近で見つめた、碧に透ける瞳
信頼と真心を映すそれは、ずっと昔に愛を信じて島国へ嫁いだ勇気ある女性ゆずり


「 ダメだよ、未沙 …… 離れちゃ 」
「 ずっと、輝のそばにいるわ 」


一途でひたむきに、自分だけを愛してくれる未沙
どこまでも綺麗なこの女性(ひと)を、生涯大切にしたい
ふたりで寄り添い、静かに愛をはぐくんでゆきたいと祈る

甘い囁きも、背に回る腕も、切ない吐息も
互いの熱を、ふたりは知らない
それでも輝と未沙は、恋人同士だった


夜のとばりが造る、神秘のグラデーション

~ fine ~



あとがき

歌詞もピアノの音も、とても綺麗な曲です。男女のデュエットは大好きです。本当は広い緑と木漏れ陽のシーンにしようかと思っていましたが、重要なこの連作の心情で用いたかったので、海にしました。

「思い出」とは「寂しさ」の別名
「寂しさ」と呼ぶとあまりに寂しいから 人はそれを「想い出」と呼ぶ。決して戻らない過去に想いを馳せながら
大好きな漫画サイト「DONUT TOWN」のチョコ様に教えて頂きました。詩集に載っていた言葉だそうです。


「離れちゃダメだよ」「ずっと傍にいるわ」
狙っていませんでしたが、ほとんど「プロポーズとその返事」というセリフです。自分で書いていながら余りのクサさに、「ひえ~」と思いながら読みました。まあ詩(のつもり)ですから。

詩の解説(文字クリックで開きます)

このような物を書かないと伝わらないであろう、文才のなさよ。よよよ・・・。
でも詩は言葉のセンスや感性が近くないと、分かりにくいものではないかと思います(言い訳だな)。

未沙は白いワンピース(憧れていた)で、砂浜を素足で歩く
輝は未沙のサンダルを持ってあげ、並んで歩く。
(SS「揺れる想い」では前後。あの頃より、傍にいたい気持ちが強い)

輝は未沙の手に触れたくて、足を波に取られないよう気遣うかのようにして、手を差し出す。
その優しい誘いと景色の雰囲気に、未沙も照れずに自然に繋げる。

ワンピースがめくれ上がり、未沙は繋いだ手を離して少し前屈みになり腿の前で寄せて押さえる。
持ち上がった裾から女性らしい膝が見えて、輝は「綺麗だな」と思う。

未沙はスカートを押さえたまま前傾していた上半身を起こし(こうすると裾が持ち上がって、余計足が出るんだな)、夕日の方を向く。
額を露わに目を閉じたたまま顔を横に傾けて、髪を押さえる自分の手の甲に頬ずりし、風に抱きしめられる感触にライバーを回想(SS「野生の風」参照)して懐かしくて微笑む。
輝はその仕草と、薄く開いた口の内側が夕日に光るのに見とれる(口内なので元々濡れていただけで、唇を舐めていた訳じゃない)。
―― ああ、絵で描けないのがザンネンだ。これを文で描写するのは、相当に苦しい。

「寂しさ” と呼ぶと余りにも寂しいから、 “思い出” と呼ぶだけ」と輝は、風に吹かれて懐かしがる未沙から以前聞いたらしい
その時に彼女の弱さや傷を感じて、惹かれている事を意識し出したんだな ―― と今更気付く(遅い!)。
(困った事にこのエピソードは、余り具体的に考えられていない。伏線と言うより無責任に出しただけ)

未沙が海に足を入れて、引き波が踵周りの砂をズーと持っていく形が見える(雰囲気のための単なる描写)
白いワンピースだから光で透けて、身体の形が影になって見える。
でも色っぽいと言うより綺麗だから、邪な目で見てはいけない感じ。
輝はそういう意味じゃなく、「綺麗だな」とトキメいてしまう。

夕日と波の光に溶け込んで、輝には未沙が消えてしまうように感じる。
ライバーを思い出しているのも何となく分かっているので、未沙の心を連れて行かれそうにも思う。
そんな事から「未沙をつかまえなくては」・トキメキから「触れたい」と思い、両頬を手で包む。
少し顔を上げさせて目をみつめたら、瞳が碧色に見えた。
未沙が自分を完全に信頼し誠実を尽くそうとしているのが、輝に目の表情で伝わる。
未沙の瞳の色は曾祖母ゆずりで、その人はカナダから嫁に来たという当時の日本の状況を思うとスゴイ勇気ある人。
未沙もその勇気を受け継いでいる。

こんな素晴らしい女性が、自分だけを愛してくれる。
だから一生大事にしたいので、すぐには汚したくない。
清潔で綺麗なので、性欲を喚起されにくいのもある。
それに焦らずゆっくり2人で、愛情を深め合いたい。
(恋は一方的じゃイカンと、ミンメイで身に沁みている)

性愛抜きでも想い合ってるんだから、恋人同士だ。

以上を描いたつもりですが「全然ワカラン」、ですかね ・・・ 。


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