QLOOKアクセス解析

白い薔薇によせて



いらしゃいませ。現在の閲覧者  名さま

スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


拍手ボタン

「SS (二次創作小説)」
超時空要塞マクロス 第一部

メダカ達のHoliday

 昔から、3人というのは組にさせやすいのでしょうか? 3人娘 ・ ○○トリオ ・ カルテット、等。物理では、支持は4点より3点の方が安定すると言いますしね。

おーきな宇宙の、ちーぃさなマクロス池で戯れる、男の子達のお話です。


「やれやれ。メダカみたいに群れ集まって。まるで女学生だ。」

初めて会うのに早くも打ち解けた様子の部下達の背を見ながら、フォッカーはひとりごちた。

2011.7.27 UP
2012年 6月9日 改定


「 まっ、あいつにはもっと同年齢の仲間がいた方がいいからな 」

そうつぶやくと、溜ってしまった事務作業に取り掛かる。いつもお気楽なパイロット集団の先頭で音頭をとっているように見えて、大隊長業も意外と真面目に大変なのだ。


 輝は幼少から、アクロバット・チームのメンバー等の大人に囲まれて過ごすことが多かった。学校の友達もいたが放課後や休日は父親や、父が留守の時はメンバーの誰かと整備工場や飛行場で過ごした。学校は中学で最後のため、まだ大半が高校に通っている友人らと連絡を取ることもなかったようだ。エア・レーサーとして活躍中も入隊後も、輝位の年齢の者は極少数だった。 

本来はもっと年長の者と組ませるべきだが、あえてフォッカーは同年代の彼等を部下に置いたのだ。





「 失礼しまっス !! 」 「 お邪魔します 」


 柿崎とマックスが輝の部屋に入ると、輝はベッドで眠っていた。ノックにも反応しせず、グウグウだ。デスク上に菓子の食べ掛けがあり、どうやらご満足して今度は別の楽しみに浸る事にしたのだろう。

「 ノックと同時に開けちゃ、意味が無いですよ 」
「 隊長はそんなコト気にしないって! どれ、ひとつ味見を …… 」
「 勝手に食べちゃマズいですよ 」
ん~~~っ、 んま !! ―― 隊長起きないなぁ。寝汚いからなぁ 」
「 君は意地汚いね 」
「 確かここに ―― っと。あった、あった! 」


柿崎はデスクの一番下を開け、菓子を取り出す。輝はいつもその一番大きな引き出しに、保存食を入れておくのだ。

「 人の引き出しを開けるなんて、プライバシーの侵害ですよ 」
「 隊長って、結構甘いもの好きだよな。うん、オレと気が合う 」
「 聞いてます? 」
「 ん? 何だコレ ―― 日記? 」
「 ちょっと! 本当にそれはマズイです! 」
「 “ 俺が死んでも見るべからず ” って、書かれると逆になぁ …… 」

「 柿崎クンッ !!」


 マックスの大声で目覚めた輝と、日記帳を持った柿崎の目が合う。

「 「 ・・・・・・ 」 」

「 やあ、隊長。遅よーゴザイマス! 」 
「 お前なぁ! 全くどういう神経してんだ、一体 」
「 止めたんですが、全く聞く耳持たなくて 」
「 サンキュ、マックス。コイツ、ヒマになると俺の所に入り浸るんだ 」

「 やぁ、隊長の部屋いいですねぇ~ 」
「 お前とおんなじ作りだ 」
おっ 随分と分厚い本が! 教養を感じる部屋だな~ 」
「 ―― って、それパイロットマニュアルですよ? 」
「 お前、まだ読んでないのか? 」
「 ほー、ラインが一杯。勉強してますな~。カンシン ・ カンシン 」
「 感心って、人事みたいに。読んどけよな! 」

「 柿崎君のマニュアルは真っ白でしょうね 」
「 頭の中もな 」
「 心も真っ白です。そうホメんで下さい 」
「 …… コイツ、何言ってもダメだ。でも、マニュアルは絶対読め 」
「 とか言ってこんな厚い本、本当に2人とも読んだんですか? 」

     「 決まってるだろ 」 「 当たり前でしょ 」

「 マックスのは真っ白だったけど 」
「 キミ、僕の机まで漁ったんですかっ !? 」
「 読んでないんだろ。カッコ付けちゃって 」
「 読みました。テストしてもいいですよ 」


 柿崎に要求されて仕方なく輝がした口頭テストは、満点だった。マックスは当然という顔で、優雅な手付きで裂きイカを食べる。

「 すごいな! 一体何回読んだんだ? 」
「 1回ですよ。それで頭に入ります 」

「 マクシミリアン ・ Genius(天才) !!

「 ウルッセーよっ! 俺は後で見ても必要な所が分かるようにライン引いておくけど、お前には不要だな 」
「 あんまり教科書って開かなかったですね 」
「 ホント、お前はすごいよ 」
「 スゴイ! このスナック、ウマ過ぎ 」
「 …… はぁ。ホント、コイツもある意味スゴイよ 」
「 同感 」


 それから彼等はメダカのように頭を寄せてお菓子をボリボリ食べながら、整備員の誰が上手いとか、この前見掛けた敵の技とか、オペレーターの女の子の噂等の話に花を咲かせた。
それぞれ誰が出した話題かは、ご想像にお任せします

隊毎に活動する為に彼等は非番や夜勤など勤務ローテーション全てが一緒で、このように過ごすのは最早日常と化していた。





 スクランブルに3人は各々のバルキリーに駆けつける。出撃前のいつもの軽口で、戦闘への意欲を高め合った。もう何度も繰り返すコレも日常と化しており、格納庫のあちこちで似たような光景が見られる。 

「 今日は僕の新技をご披露しますよ 」
「 今度はどんな技か、楽しみだな 」
「 うお ーーー ! 腕が鳴るぜ! 」

 地球での戦闘機の技を流用した伝統的な戦闘技術を先輩達から教わったりするが、マックスはそれ以外にも数々の独創的なバルキリーの運用や戦闘方法を編み出していた。

「 見てのお楽しみってコトで。じゃっ、Good Luck!
「 お互いにな! 」


 コクピットにヒラリと乗り、輝を先頭にスカル小隊一向は飛び出した。管制官の早瀬中尉から全機に発信される、この戦闘に関する情報に耳を傾ける。彼女の淀みない指示は、混乱した戦況をたちまち整然とさせるのだ。

『 バーミリオン小隊は第3ブロックの援護に当たれ 』

  「 了解 」 「 了解 」 「 お任せ下さい! 早瀬中尉殿 」

『 柿崎伍長。無駄口は営倉入りよ 』


 柿崎のチョーシに乗った返答に、早瀬中尉の冷ややかな警告が入る ―― 怖くてモニターが見れない …… 。早瀬中尉には戦闘中のジョーダンが全く通じないが、柿崎のヤツはホンキだからもっと始末が悪い。中尉も慣れたモンで、もう一刀両断だ。

「 出たっ! 早瀬中尉の営倉入り。やっぱり柿崎には繰り出すのが早いなっ! 」
「 見極めが早いですからね。でもそれが確実。さすが中尉 」
「 ひと言めで最終兵器って、オレって新記録かもぉ
「 …… 馬鹿、だな 」
「 ですね 」


『 アナタ達 ーーー !! 聞こえてるわっ。連帯責任よっ! 』

  「 「 「 すみませ ーーー ん !! 」 」 」


 3人は慌てて管制席との交信を切る。やれやれ。ホント、冗談が通じないよ。そのクセしてちょっとした一言も逃さないんだから、気が抜けないったらない。 

「 何でああ、怒鳴るかなぁ 」
「 ブリッジでもシャミー少尉達が怒られてましたよ 」
「 シャミー? オレこの前、握手してって言われたんだよなぁ …… 」

  「 ・・・・・・ 」 「 ・・・・・・ 」

「 オレに気があるのかなぁ? あの子達、いっつも俺を見て何か話してるんだよね 」

  「 ・・・・・・ 」 「 ・・・・・・ 」 


 輝とマックスは、無言で柿崎との通信を切った。もし2人が傍にいるならば、「ちょっと奥サン。聞きました?」とゴミ置き場の陰でヒソヒソする風な気分だ。

「 ―― アレ、罰ゲームだろ? 」
「 有名な話です 」
「 幸せだな。柿崎って 」
「 慣れれば面白くもあるんですがね 」


『 アナタ達 ーーー ッ! 』

キ ーー    ーー ン ・・・ !!

『 これから戦闘だっていうのに交信を切るって、一体どういうつもりっ !? 』


 突然に早瀬中尉の怒号がバルキリーを突き抜け、奇襲されたかと思った。非常時に備えて装備されている通信の遠隔操作で、管制席との交信を再開させたようだ。

ヘルメット越しても脳天に突き刺った怒声と画像に辟易(へきえき)しながら、3機は交戦地区に向かった。





 戦場では既にパトロール部隊が戦闘を開始しており、戦局は混戦の模様を呈していた。

  「 ハッ! 」

 マックスのバトロイドが、敵機のカメラ部をピンポイントで突いて破壊した。一斉に攻撃してくる敵機に、静かで流れるような動作で対応する。


  「 ホッ! 」

 腹部を打撃し、後ろに吹き飛ばす。背後から押さえ込もうとした別の敵を、背を見せたまま受け流した。目の前を腹が陥没した敵機が飛んで行くのが見え、輝は自分も相手を蹴り倒しながら口笛を吹いた。

「 ヒューィ ~ ♪ あいつ、後ろにも目があるのか? 」


  「 ヤッ! 」

 後方からの敵に肘撃ちを喰らわせ、横ら飛び込んで来た別機の関節をへし折る。最後には新たに襲いかかって来た1機を加えた全6機を、ガンポッド6速連射で撃墜した。


ドガーーン !!


 6つの火球と爆音を背に、マックスのバルキリーは静かに両手掌を合わせ演武終了の型をとる。

フーーッ ・・・ ―― ご清聴、ありがとうございました 」
「 お前、一体どーなってるんだよ 」
「 僕の掛け声、ナカナカじゃありませんか? これが一番難しかった 」
「 いや、声じゃなくって。その動き! 」
娘々(にゃんにゃん)でミンメイさんの従兄がやったのを見て、勉強したんです 」
「 …… 中国拳法か 」
「 一通りの型は実践できたかな? 」
「 オイ! すげーなマックス。オレにも教えてくれよ! 」

「 いーから、オマエは、マニュアル、読 ・ め 」





 輝の部屋で3人は、今日の戦績を披露し合う。無事に帰還できた上に戦果を挙げられた喜びに、ゆっくり浸れる時間だ。

「 一条隊長、これ持って来ましたよ 」
「 おい、柿崎。マックスはちゃんと差し入れ用意してるぞ 」
「 さすがマックス、気が利くな! 」
「 …… お前は何かないのかよ 」


 柿崎は少し考える様な顔をして、自室に戻って行った。全く、嫌味も効かないヤツだよ。マイペースって言うか、人の気を知らないって言うか ―― 俺も、そういわれるケドさ?

「 柿崎君の差し入れって、コワいんですが …… 」
「 食い物ぐらいマトモだろ 」
「 前に食堂のお茶にウオッカ入れて “ ロシアンルーレット♪ ” って持って来ましたよ ―― 僕と2人なのに 」

「 キケンだ …… 」
「 ええ、かなり …… 」 

 考えてみれば、いつも金欠で人にたかってるヤツがご馳走するというのが有り得ないのだ。金が掛からないその辺のモノ、人が欲しがらない余ったモノ、誰かが面白がってヤツにくれてやったモノ ―― きっとそんな、ロクでもないシロモノに違いない …… 。


  「 ただいま ~ ! 」

ドアが開くが柿崎の姿はない ―― ドア枠の影に身を隠しているようだ。輝とマックスは顔を見合わせた。

「 何やってんだ? 」

「 ご飯にする?  お風呂にする? 」


舞台幕(ドア枠)に太い脚がヌッと伸ばされる ―― あ゛あ゛ ・・・ スネ毛がボウボウだ …… 。


「 そ もぉ ・・・ ? 」


「 オマエ          
「 キ ミ     以外で 」
          

「 ううん、イケズぅん



マクロス池のメダカ達は、今日も3匹揃って仲良く元気だ。

おちまい

あとがき

もっと3人の楽しい所が見たかったです。「カンフー・ダンディ」でマックスが呟いた言葉で閃いたネタでした。

輝のエプロンネタがご好評だったようで、光栄です ~ SS「新婚さん」 ~
今回は 「ハニ― ・ KAKIZAKI キラッ! にやってもらいました。 濃ゆい話にしたかった。このオチ、学生時代に流行りました。

マックス
私の中でマックスはお話作りに助かるキャラです。輝に助言をしてくれたり、気持ちを汲んだり、フォローしたり ―― 等してくれそう。なので輝の、一番の友達設定です。

「天才」を調べていたら、色々面白いネタがありました。彼の天才ぶりや過去を描いたSSもいいな。「ビバ・マリア」で輝が「お前ってまるで、スーパーマンだな」と言っていたので、マルチに才能を見せてるのかと想像。単に料理もできる事だけ指して言ったのかもしれませんが。

輝はマックスに嫉妬しませんねー。「小説版 愛・おぼ」ではしていましたが。輝は自分と他人を比べないので、他人の能力に対しては嫉妬しないキャラ設定。いわゆる “ 普通 ” が揃った生い立ちではないけれど人の愛情は十分受けて育った、という裏付けにしています。
スポンサーサイト
拍手ボタン

 Comment 

敦賀屋バボ様 

若年の小柄ながらに、メダカの如くすばしっこくスイスイやってくれそうです。どの程度活躍していたんでしょう。柿崎は描かれていた程デキナイ奴ではない気がしますが、同隊の他2人と比べられたらやっぱり落ちますよね。3人でお菓子を食べながらハイ・レベルなチーム技を立てて、柿崎の力には余るのに「やろうゼ!」みたく盛り上がっちゃって、ヤツは無理して怪我する ―― みたいな妄想が出ます e-68

NoTitle 

マクロスめだか 意外と効率良いかも
柿崎機がドジる 敵に攻められると マックスが援護する
んで 輝隊長が 敵の援護機や増援先行を叩くと 二人が追い付く
バーミリオンの後は、防衛ライン確保成功っと

コミックのマックスもアヤシイ 

最新の状況は分かりませんが、改悪は映画以上の感じがします…。
マックスはとぼけた所も好きだし良いネタだったのに、コミックは隙がなくで可愛くない。輝も結構強気ですし同期っぽいし、まさかのライバル設定!?
可愛い良い子同士で、助け合って仲良していて欲しいものです。

男の子の屈託ない感じが大好きです。青春の輝きです。
すぐトリオになっていたのは、やはり少年同士だからですかね。当SSでは柿崎がボケ、輝がツッコミ、マックスがまあまあ役…という感じでしょうか。3人でいられたのって10~12月と、本当に短い間だったのが切ないです。その割に、柿崎の存在感はスゴイですが。
勘違い柿崎は確かに不憫ですが、それをを通り越してアッパレな奴とも言え、だから皆の心に残るのでしょうか。

コメントをいつもありがとうございます! 楽しく拝見しております。

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
コメント投稿覧
レス(お返事)は数日中にさせて頂きます。現在、トラック・バックは受け付けておりません
 公開する場合、コメント下「URL」からリンクが可能になります
 レスを非公開でご希望の場合、その旨とアドレスを記入下さい

 半角英数 設定すると、投稿後に修正・削除が可能です
 管理人のみに表示:  チェックすると、記入内容全てが他の閲覧者には見えません
 ※ 現在、非公開コメントの投稿は可能です
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。