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白い薔薇によせて



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「SS (二次創作小説)」
Macross After

ÉtudeⅡ ~エチュードⅡ

 季節はもうすぐ春で、すでにハルを迎えた輝未沙のお仕事中逢引きです。にゃお初の、第三者視点でお送り致しマス。

Étude ( 複数形  études ) 【 名詞 】

(一) 美術 「習作」絵画や彫刻制作の準備のための下絵。練習作
(二) 音楽 「練習曲」楽器の練習のために作られた楽曲
(三) 演劇 「即興劇」台本なしで役者が動作や台詞を創造する芝居


2011.7.15 UP



コツ ・・・

 上階に、誰かが出て来た。非常階段までは難なく侵入できたが、ここからは流石に人目が多いか。

  ( 降りてきたらマズイぞ。 ヒール ―― 女か? )

踊り場は薄暗く、オレは影に身を潜めた。もし相手が降りて来たら、どうする?

  ( 顔は見えんだろ。いざとなったら、タバコでも(くわ)えりゃあ …… )

オレは、ゴシップ記者だ。今話題の人物を追って、基地内に入り込んだが ――

  ( 軍がこんなに簡単に入れて、大丈夫なのかね? )

オレは、腕利きの記者だ。あんな警備をくぐるのくらい、お手の物だっだ。


ギィ ・・・

チッ ・・・ 。もうひとり、出て来やがった。

「 先越されちゃったな。はい、おみやげ 」

パシッ!

「 ふふん。私の反射神経も、中々じゃない? 」
「 ん。まあまあ、かな 」

ブシッ

後から来た男が先に来ていた女に、缶ジュースを投げ渡したらしい。


  ( この声 …… )

 オレは、この世界の経験が長い記者だ。1度聞いた声は、忘れない。

「 ありがと。冷たいの、もう売っているのね。嬉しい 」
「 なんだか今日は、急に暑くなったよな 」
「 そうね。 あなたが紅茶って、珍しいんじゃない? 」
「 そお? まあ、今日はそんな気分 」


 オレは、鼻が利く記者だ。この気軽な会話を交わす男女は、ソレナリにソレナリの仲だろう。

「 相変わらず忙しそうだね 」
「 もう、慣れちゃったかしら? 今の仕事は楽しいし 」
「 フーン …… 」

  ( 男の方が「放っとかれて、寂しい」ってトコだな ―― それにしても、こりゃ特ダネだ )


 オレは、勘に狂いを生じた事がない記者だ。正真正銘の特ダネ! なんたって、男は別の女とウワサなのだから。思わず興奮に乾いた口を、舌なめずりした。

「 ―― ねえ …… 。それ、ウマい? 」
「 同じでしょ? 」
「 きっと、美味しいよ …… 」

オレには分かった。女は全く解かってないが、男の声が纏う空気が濃密だ。

  ( 来る、な …… )

「 もう、全部飲んじゃ ―― ! 」

女の詰めた息の後、しばしの沈黙の後 ――

―― ぴちゃ ・・・


「 んっ、ぅん …… 」

ちゅうううっ


「 はぁ …… っ。ホッ … ト、なのね 」
「 間違え、て … ね 」

 先刻同様に気軽な会話だが、切れ切れの硬い声が2人の興奮と緊張を物語っている。女の声が少しくぐもっているのは、男の胸に顔を埋めているのかもしれない。

「 優しいのね 」
「 ―― 優しくなんて、してないよ 」
「 ううん。すごく、嬉しい …… 」
「 じゃあ ――
「 ちょっと疲れてたの、気が付いてた? 」
「 ―― あ、うん 」

「 ありがとう。私、また頑張れそう 」

チュッ


 声に甘さを滲ませていた女は、嬉しそうに言って去ってしまった。

  ( ちょっと天然か …… 。まあ、お嬢だったらしいしな )

 微妙に擦れ違った、会話と感情。男の募る想いと身体に気付きもせず、女は満足してしまう。女というのは、つくづく感情の生き物だ。対して男は、そうもいかない。甘えや欲求を半端にぶつけてしまった分、燻った猛りが凶暴な牙となって、女に向かうかもしれない。男とはそういう生き物で、だからオレにメシのタネが転がり込むワケで。

オレは、人生経験も豊富な記者だ。


ぽこん!
 
「 ―― アイスでも喰うかな 」   ボーよみ

男はどこかトボケた調子で、飲み干した缶を頭?にぶつけて、戻って行った。

「 どっちも、天燃かぁ ~~~ ? 」 

ガシ  ガシ  ガシ

  ( コリャ、まだまだ俺も大した記者じゃねーな! ) 

自称凄腕ゴシップ記者は、頭を掻いて帰って行った。

おしまい

あとがき

これがトップだと恥ずかしいので、今日は2記事更新しましたー。輝はおとぼけしているようで、実は結構辛抱タマラン状態。クーリングが必要と、アイスとか言っています。

他ブログ様でちょっと(かなり?)エッチな話を垂れ流してきたら、書きたくて書きたくて。でもウチはまだ、ウブウブちゃんだから。もう少し、ウブウブ楽しみたいから。苦渋の決断で、ちょっと未来のおふたりに登場してもらいました ―― えぅ? もうウブウブちゃんじゃない?  
この頃は、まだお色気系SSを書いていませんでした

シリーズ「エチュード」
前回は造形を描いて、美術。今回は音に注目して 音楽.ver です。お題的に楽しんでおります。キス音を描くのは生々しい気がして、迷ったんですよねぇ … 。でも「そう言えば、そんなシリーズもあったなぁ」と思い出し、ちょっとカワイめにして出しました。どうやったら、エロカワユクなるか?」「平仮名だな」とか「何度めのキスかな」「輝は優しくなきゃ」「ここは色も混ぜる、っと」等など、目のイロ変えてカキカキ。完全に変態モードで書き上げました。
当時のキス音 「 ! ぁ ・ ぅん ― ・・  、 はっ ・・ んっ! 」
色々試み過ぎて、トラウマ・レベルの出来の悪さに…。恥ずかしくて見られず、中々修正できませんでした (でも記念に残す)
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 Comment 

他ブログ様❤ 

いつも新鮮でウマいネタをありがとうございます。
心おきなくエロ根性解放させていただいてます。
ウチのウブヒカ君を応援ありがとうごじます。
折角のお褒めですが、彼はまだまだ修行が足りませぬ。
やっと濃密な空気が纏えるようになっても、みごとスルーされるの巻。トホホ…。
スルーさせちゃう優しさと可愛い経験不足が、当輝のウリでもありますが。
普通こういう系のシーンって、二人だけの世界ですよね。
いつも作者・読者とたくさんの人にガン見されてる彼らではありますが(笑)
そこをあえて覗くところが、更に興奮できる楽しみ方ですな!
ちょっとキス音は力不足でした。最後が「ちゅう❤」でも、もっと色気が出るハズ。
キスってともすればエッチシーンより、愛情やら性的な感じが出るかと。描写の勉強が要ですね。
… だの、 ・ だの、だのだの ぁ だの、 色々道具を発掘中。

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