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白い薔薇によせて



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「SS (二次創作小説)」
超時空要塞マクロス 第二部

幕間 アイ ・ ドル

明るい少女だったミンメイが、大戦後の2年間を経て得た苦悩を描きたくなりました。

コンサート・ホールから見える空

2011.6.30 UP


 破壊された天井から、夏の名残りが醒めた10月の青空がのぞく。まだ戦争の爪跡を残したコンサートホールから、甘く夢見る様な歌声が漏れていた。

人々が、ステージに立つ1人の女性に熱い歓声を送る。ミンメイは豊かに巻いた髪を揺らしながら、アンコールの “ 私の彼はパイロット ” を歌い終えた。

「 みんな~、ありがとうー !! 」

彼女の姿が隠れると共に人々の熱も下がり、観客らはバラバラと出口に向かった。ミンメイとカイフンはそれを控室の窓から見降ろす。

「 今日はアンコールが少なかったな 」
「 私 …… また何か足りなかった? 」

 彼女のコンサートは、以前程の賑わいを失っていた。決して人気がなかった訳ではなく、以前よりも熱心なファンも確実に増えていた。しかしマクロスの人々の唯一の存在であり、大戦を終わらせた歌姫となったミンメイには、以前の熱狂的なブームが普通であった。

平和が訪れて熱狂が去った後に残されたミンメイとカイフンは、最高を知っているが故にわずかな賑わいの低下もショックだった。カイフンは焦り始め、次第に彼女の歌に色々と注文を付けることも多くなっていった。彼の才能は幅広く、指摘は的確だ。ミンメイはその意に沿おうと努力したが思うようにいかず、自分の力不足が悔しかった。

プロの歌手としてのミンメイに対してカイフンは厳しく、いつもは優しい彼が鋭い言葉を浴びせる時もあった。互いに思うようにいかない自分に、相手に、苛立ちを募らせる。そしてそんな2人は、些細な理由で言い合う事が多くなっていた。

怯えるようにうかがうミンメイに、カイフンは出来るだけ穏やかな様子を出すように努める。

「 まぁ、そんな日もあるさ。ここはまだ街の再興が上手くいってなくて、すさんでいるしな 」
「 そう。ならいいけど …… 」

復興が進むにつれて歌以外の娯楽も広まり、人々は新しい物に吸い寄せられていった。その一方でこのシティのように上手く立ちいかない所もあり、そんな都市へも2人は励ましの意味で巡業して回っていた。

しかし余裕がない人々にとって、ミンメイの歌は癒しとは成り得なかったのだった

「 軍は俺達の力がなくってもやっていけると思ってるんだろう。全く! 芸術を理解できない奴らが 」
「 もう、戦争はないものね …… 」

皆で立ち向かう目標も既になくなり、軍部の後押しはすっかり減ってしまっていた。更に各地で巨人の暴動が発生し、軍の監視の目が厳しくなった事で街のムードは心なしか暗くなって、人々は生気を失いつつあった。カイフンは元々軍人嫌いだったが最近はそれが更に増して、軍に怒りをぶつけることが増えていた。

幼い頃からカイフンを知っているミンメイには、そんな彼を見るのがつらい。カイフンは少々独善的とも言えたが、正義感が強く物知りで、ミンメイにとっては自慢の従兄だったのだ。

今の彼は …… そう、思う通りにいかずに駄々をねている子供にすら見えた。

「 大体だな、この街は何だ! 軍の奴らは何している! 」
「 色々事情があるのよ、きっと 」
「 フンッ! ただ空から眺めれてればいいってものではないだろう 」
「 やめて。輝のこと、悪く言わないで 」
「 俺は別に彼の事を言ってるんじゃない 」
「 輝達は一所懸命やってくれてるわ。なんでそれが分からないの? 」

 軍を非難するカイフンをいさめようとして、引き合いに身近な輝を出す。そうすると、いつもカイフンは余計に語気を強めるのだ。

「 結果が出なきゃ、一生懸命やっても意味がないんだよ 」
「 そんな …… ひどい、わ 」

吐き捨てるように言うカイフンを見詰め、ミンメイは両手を胸の前で握り締めて涙を浮かべた。

「 輝は …… ひっ、輝達は …… 」
「 もう、そいつの話は止めてくれ! たかが軍人1人に、ウンザリだ 」

カイフンは足音を荒げて、控室を出て行った。1人取り残されたミンメイは、こうして輝と過ごした日々を振り返る事が増えていくのだ。





 一方カイフンはブツブツ言いながら、廊下を足音荒く進んでいく。彼はミンメイを本気で愛していた。小さな頃から大切に可愛がった、愛らしい従妹。妹のような存在だった彼女はスター街道を共に翔け昇って行く中で、美しい恋人となっていた。以前にも増して、カイフンはミンメイを慈しんだ。しかしそんなミンメイは、結婚をなかなか承諾してくれなかったのだ。

「 全く。あの2人、どっかで会ってるんじゃないのか? アイツは戦闘機乗りだから、どこへでも追って来れるからな 」





 控室で佇むミンメイは、思い出の中の輝に話し駆ける。

「 ねぇ、輝。何だか私、最近歌っていても前ほど楽しくないの。それがお客さんにも判るのかしら ……? 」

ミンメイは今の自分がアイドルにしか過ぎないのを、本能的に知っていた。“ 人気 ” のないアイドルなどに、存在価値はない。それを察して怯えていた彼女は、必死で歌っていたのだが ――


糸の壊れたマリオネット
赤い靴はいてどこに行くのか
綺麗な靴はとまってくれない

踊りつかれた人形は ……


―― しかし、その歌には “ 何か ” が欠けていたのだ。

Idol - 偶 像 -

赤いトウ・シューズ



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 Comment 

燐塊糞 ( リンカイフン )? 

本来、子供番組だから分かりやすく描かれたのでしょう。
善・悪の曖昧さにモエられるのは、大人でないと、では。

カイフン特攻は、多分多くの女子には、「気持ち悪さ」としか映らぬような…。
ミンメイをねちっこい目で見てた場面、「イヤ~!」だったもん。

輝が特攻かけるとしたら…、色々妄想がはずみますな!

臨界分(リンカイフン) 

カイフンの人物像って ある種 悲劇の登場人物だね
そもそも反戦活動は良いよ 手段が手荒に描かれているだけだし
ミン子にキツイのも 大人の分別と割り切りや
歌手としての 職人としての自我育成だったけど、これまた手荒に描かれてたし
軍政府統治に対しては、民間の話を聞いて欲しかっただけだろうし (俺の 俺の話を聞け 5分だけでいい♩)
ゼントランとの共存共栄も互いを知る時間が欲しかったみたいだし(俺の 俺の話を聞け 2分だけでいい♩)
輝に対しては・・・たぶん嫉妬だと思うにょ
ミンメイの心を掴んでるし&自分に好意を持ってた未沙をも奪われたし カイフンは、なんで あんな年下の軍人で、冴えない奴なんかに キイイイイ ヾ(*`皿´*) ノ かもアルよ
でもね、輝との比較的存在で 役に立ってたと思うんよね もし 輝が未沙に対してカイフン特攻してたら、第二部が消えてしまうし 第二部終了して メガロード出航迄を第三部としたら 輝が未沙に対してカイフン特攻が有効性有るんよね、電撃ケコーンやら通い婚に夜這い?やらと妄想が炎上させ易いんよ
メガロード出航からは第四部やね

ミン&カイ 模索中 

うーん。二部はミンメイが本物の歌手になっていく為に、必要な過程だったかな?と思っています。彼女は一番年下だから、成長段階が遅いのも仕方ない。まだ20歳にもなってないし。天然でそうだった人が、自分を自ら作り上げていく事が “自立” かな?と。

カイフンは悪評高いけど、それなりに信念があって努力なりをしている人、と描きたいな。TVだと余りにもステレオチックにされてた気が。

未沙は、本当に「少女から女性へ」ですね。ライバーの時にはなかった嫉妬や、それでも想いい続けたのに身を引く…という経験をしますし。土井美加さんもそんなこと言ってたし。

男目線、大・大歓迎!私には分かりません。何故、輝は未沙に好きと言わなかったのか、手を出さなかったのか…。思わずネットの恋愛相談なんか読みふけった。私なら女ででも手を…、あ、イヤイヤ…。

輝については、男性の方がより理解不可能かもしれませんね。思いつく限りのワケを、無理にでも挙げてみろ!!と、言われたら何て言います?


… おりょ?追加がこんなトコに。
なので、私も追加。

色々と脳内を巡って下さったようで、ありがとうございます。
SSの資料に…(メモにカキカキ)

苦悩の苦労と・・・足枷男 

ミンメイ・・・二部では、地に落ちた白鳥
カイフン・・・・ヒモで自己中の無責任 オギノ街の悪夢の 条件を整えた人(ある意味 輝未沙がカポーに成る様にした 功労者?)
にゃおさん 第二部は未沙タンの少女心が乙女心に成って 大人の女心に成って行く感じだったけど(メチャクチャ男目線でゲキ粗だけど) ミンメイの成長(心)が停止してて、ただの現実逃避が誇張されてたし 輝は、何故か心的部分がほとど放置プレー気味だしね 未沙が
押し掛け女房してくれてるのに、押し倒して無いのが( ̄▽ ̄)? ミンメイが飛び込んで来た時の輝が未沙に相談して無いのが不思議です


うまく 書き込みでき無いんで、こんな形で
スンマそんレス
大胆 第二部の輝くん
鬼子だから女にゃー苦労・・・しまくったな
ヴァネッサに微妙に触手が動いたか?茶に誘った(前科有り!)
ミンメイと自分の 住む世界の違いに気が付いて 目先真っ暗け&恋愛経験の過度不足で、未沙の愛情に気付けなかった(上司に監視されてると勘違い)
スカル部隊のバーミリオン小隊が中隊に昇格するんで、自分の立場に危機感を感じてしまった(問題児と自覚)&未沙が部屋掃除したりに来るから 上司に監視されてると感じて驚いてた
完全無欠の天然ボケをかましてて、憧れと恋に愛を誤解してた(異性に対して&童貞概念で逃げてた)

あとは、仕事が問題だよね
新人育成にパトロール 治安維持 ゼントランの動向とかを考えてて、私的時間を潰してたとか まさか 転職を考えてたとか(空白期間)
マックス夫婦とか退役してたし ゴタゴタやら御誘い(民間流出への)で、暴走気味だった?
マックス夫婦が帰って来て暫くして先輩が逝ってしまって髑髏継承&中隊長(出世)で、よけいに混乱&混迷して 未沙に手を出せないでた?
第二部を続投するにあたって、輝の成長を忘れてた?(男より女を描きたかったムサイ男衆の制作軍団)
あああああ!輝って あえて 未沙を見無い様にしてたかもしれない! 未沙は年上の上司で家事ができて料理も上手いし ましてや 嫁さんにすると最高の女って理解してたし あの身体がソバに居てたら、獣の自分が出そうで我慢してたんと ちゃうやろか? モヤモヤ恋心と性欲がゴッチャになってて(誰かに頼りたかった時期だし)男として女に餓えてる時期だし その点 ミンメイとは友達感情があったしアイドルの壁が有って、彼女に対しては理性ブレーキで抑制できてたとか(クリスマス事件も納得できる) これが 未沙とだったら・・・・・・・
夜這いや暴走して !(◎_◎;)有り得るです
後は、詳しく脳内情報を精査して見ないと
なんとも言えないです(>人<;) 即席で 思考出来るのは これが臨界点です (T ^ T)
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