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「SS (二次創作小説)」
空白の二年間

神無月の決意

 輝がアポロから帰還するのは2010年11月初旬、彼の誕生日(11/4)より少し後、と私は設定しています。再会を間近に控えた、神無月 ―― 10月中 ~ 下旬の、未沙のデート & プロポーズです。


パーティー会場
神無月の決意

2012.7.9 UP


 未沙はその晩、軍が催すパーティーの会場にいた。全基地の人事異動が完了し、あとは修理を終えた宇宙艦隊の就航を待つばかりだ。それを祝した『地球防衛体制 整備完了 式典』が、マクロスの最上階にあるセレモニー・ホールで行われていた。

 式典をTV放映して、世界へ安全をアピールする為だ。また各基地の長と今回の担当者を招き、この数か月を労う目的も兼ねていた。式典が終了してTVカメラが立ち退けば、会場はもう懇談の場になる。あちらこちらに顔見知り同士の人の輪ができ、酒も入って大分気安い雰囲気になった。

 その中で明るく長い髪と白い軍服の、色鮮やかな女性。平均年齢50台の男性一色の集まりに咲く、一輪の凛とした華。彼女は壁際にあってすら、遠目にも目立っていた。


「 早瀬少佐。この度は大役、ご苦労だったな 」
「 いいえ。皆様のお蔭で、今日の日を無事に迎えられました。ありがとうございます 」

 未沙はこの数時間の間に、何度目になるか分からない言葉を述べた。相手は年齢も階級も、自分よりずっと上の者ばかりだ。儒教の教えを尊敬していた父と、軍隊という絶対の上下関係の中で生きてきた未沙。彼女にとっては “ 年上である事 ” だけで、敬う対象だと身に浸み付いている(グローバルは別枠)。

 “ 新・統合軍の民族大移動 ” の中心を担った彼女の功績は目覚ましく、その対象規模の大きさ相当 ―― つまり全軍に、早瀬未沙の名は知れ渡っていた。


「 折角パーティー形式なのだから、ドレスでも着てくれば良かったんじゃないかね? 」
「 任務で参っておりますので 」
「 女性は着飾って男のむさ苦しい集まりに華を添えてくれると、我々も張り合いがあるんだが。ははは ・・・ 」

 こういうのも、セクハラって言うのかしら ―― 等と未沙は思いながら、曖昧な笑みを返した。相手に卑下する意図はなく、むしろ女性である事を持ち上げてくれているのが分かるから。子供の頃から色々な人に接する父を見てきて、一応 “ 処世術 ” なる物は知っている。

 しかし本当は賛美される時についてくる「女性」を意識した言葉が、未沙は嫌いだ。士官学校で「軍隊に男も女もない。自分の能力や限界を、どうにも出来ない部分を尺度にして決めるな」と言われ続けてきた。

容姿を褒められるのは、確かに光栄だ。だが仕事上でそれを付加されるのは、成果で自分を評価されていないようで不満だった ―― こんな考え方が、「可愛くない女」である事は分かっているが。


「 なんだ、早瀬少佐。また軍服か。流行りのアレでも、着たらどうなんだ。ええと、何て言ったか ―― ああ、スリットってヤツだ 」

 そこへ同じマクロス基地の中佐が、未沙を囲こむ者を割って入って来た。この既に老齢とも見える男は、何かと未沙に難癖をつける御仁だ。「人を意図的に貶めるような下司げすな輩に払う敬意は、一切持たなくてよい」と、父には子供の頃から教えられている。だから未沙は節度ある言葉や態度はとっても、心の内は正直に接していた。

 それを感じ取れる程度には、中佐も自身の卑小さに自覚があるらしい。だから彼はより意気高になって、端から見ても “ ドンパチ ” やっている2人である。

「 お高い少佐殿は、スソの長いスカートばっかりだな。たまには、我々にサービスしたらどうかね 」

 明らかに、セクハラであった。誰にも相手にされない為に過ぎたアルコールが、いつも以上に彼の口を歪めたらしい。未沙を取り囲んでいた者達が、一瞬息を飲む。この凛然とした女性士官は、旧・統合軍最高司令官 早瀬隆司提督の子女だ。任務で接すれば彼の血が滔々とうとうと流れているを感じる、まだ若くとも十分に誇り高き女性。


「 パイロットの小僧には、全部見せてるんだろう? 今更ケチるな 」

 誰の事を言ってるのか、軍に長く身を置く者ばかりだからすぐに分かる。未沙が一条輝らと、ゼントラーディ人とのファーストコンタクトを果たしたのは周知であった。壊滅したグランド・キャノンから、2人で帰還した事も耳に新しい。軍籍も戦歴も短いのに、グローバル総司令に重用される若い男女。その間柄を揶揄する声は、こんな高位の者達にも広まっていた。

 この手の事には潔癖そうな彼女は、いつものように冷然と糾弾するであろう。そんな様を予想して固唾を飲んでいた皆は、女性士官の能弁な反撃に身構えた。

しかし、その早瀬少佐は ――

「 ・・・・・・ 」

―― 顔を真っ赤にし、一瞬目を逸らした。どんな時でも顎を上げ、真摯に相手を見る瞳だったのに …… 。ずっと負けっぱなしであった中佐は千差一隅のチャンスに、狂喜して畳み掛ける。

「 全く近頃の若いモンは、愛だ恋だと浮かれおって。あの長く苦しい統合戦争を知らぬ者は、今の有難味が分からんのだ 」
「 浮かれてなど、おりません 」
「 いいや、浮かれとる。ワシは君がデートと称して、男と街をヒラヒラしながら歩いとったのを知ってるぞ 」

 この中佐にとって未沙に大きく出られるのは、統合戦争に参加したという強みだけだった。しかし新たに弱みを握る事ができ、今は年甲斐もなく有頂天だ。

 父親のような年齢の男性達の中でプライベートな自分を暴露され、未沙の反論にもいつもの力がなかった。恋愛絡みで声を荒げるのは、如何にも女性のヒステリー的でみっともない。それに中佐を煽ると、もっと困った事を言い出されるかも知れない …… 。


「 中佐殿ではありませんか! 」

 そこへ若い男が溌剌と一団に入り、中佐に敬礼して深く腰を折った。この男はマクロスと対極に位置する基地の担当者で、確か30歳くらいの陸軍少佐だ。南の防衛の要に在籍し、また未沙が まだ自信がない陸戦経験者なので、何かと連絡をとる事が多かった。

 頭が良く誠実さを感じる人柄で、目立たないが見目も中々だ。気配りが出来て人当りも良く、将来はかなり出世すると見込まれている。それにしても普段は落ち着いている彼が、こんな大声でオーバー・アクションとは らしくない。

「 今日はお会い出来ると、楽しみにしておりました! 光栄です 」
「 そ、そうか。君にそう言われるとは、ワシも鼻が高いぞ 」

 中佐も戸惑いながら、皆の前で歓迎されて悪い気はしない。すっかり未沙から意識を移したのを見て悟った者達が、中佐を囲んで会場の中央へ行ってしまった。

「 ―― ありがとうございます 」

 1人残った未沙は中佐の背を押して去る先程の男に向かい、頭を下げた。輝の名前を出されずに済んで、それだけで彼に感謝した。


 パーティーがお開きになり、階級の高い者から順に会場を出て行くのを、未沙は見送った。この中では高位でない若い者が自然と残り、そこには先程の陸軍少佐もいた。未沙は彼の傍に行くと、頭を下げて助けてもらった礼を言う。

「 いいえ、そんな。中佐は、少し面白くない事があったみたいですね 」
「 あの方は、いつも面白くないんですわ 」
「 ははは ・・・ 。今夜はいい気分で帰って頂きましたよ。私の手管で、存分におもてなし致しましたから 」

 一見クセがないようで、意外と辛辣な物言いをする男なのだ。未沙はそんな率直さに、彼とは気が合うと思っている。情報交換や思い付いたアイデアなど仕事絡みであったが、2人は充実した会話を楽しんだ。彼とのやり取りは通信や文書が基本で、実際に会ったのはこれで3度目だ。 

 そんな有益な話題を耳にして、中堅を担う若い世代が集まって来る。軍の未来を背負う若者達は、いつしか忌憚ない意見を交わすようになり。階級や所属にとらわれない対等な仲間の中に、目を輝かせる未沙もいつしか溶け込んでいた。


 しかし会場を空ける時間がきて、未沙は少佐に再度お礼を述べて去ろうとした。

「 そんな気を遣っ ・・・ そう思って頂けるなら、マクロス・シティをご案内頂けませんか? 」
「 え? ええ、私で宜しければ。どういった所を、お望みですか? 」
「 あなたのお気に入りの店なんて、いいな。金曜辺り、いかがですか? 来週半ばまで滞在予定なんです 」
「 ええ、構いませんわ。お気に入り …… 。アルコールは、お好きでいらっしゃる? 」
「 はい。と言っても、量より質のタイプですが。そりゃあもう、大好きです 」

2人は顔を見合わせ、共犯者の笑みを交わした ―― お仲間、だ。


Bar MICRO COSMOS


 仕事帰りに待ち合わせ、未沙は『Bar MICRO COSMOS』に案内した。華やかでありながら落ち着いたドア・ベルの音と、小宇宙を思わせる空間。入り口でドアを押さえる男は、満足そうに店内を見回した。

「 いい感じだ。早瀬さんとはアルコールの趣味も、気が合いそうです 」

 父親が軍の高官で、士官学校を主席で卒業した者同士。宇宙軍に志願してアポロで地球防衛に当たっていた彼とは、バック・グラウンドや土台が似ているようだっだ。仕事上のやりとりもスムーズで、未沙にとっては非常に協力しやすい相手である。

 しかし面白いもので、周囲からは「早瀬少佐のライバル筆頭は、彼だろう」と言われていた。2人に張り合う気は全くないのだが、注目株の出世レースに口さがない噂もある。下馬評では「総司令のお膝元にいて知己でもある、早瀬少佐が断然に有利」、だそうだ。

 そんなワケでライバルらしい、彼と彼女。けれどサラブレット達は、レースなど一向に気にしない。彼らが心躍るゴールは、輝く酒瓶と光るグラスだけだった。


 段差では手を差し出してエコートし、テーブルに着く時には上着を脱がせてイスを引いてくれる。スマートに嫌味なく女性をリードする大人の男、という感じだった。未沙も子供の頃は外国暮らしで、日本でも自宅で開くパーティーに出席していた。そんな風に国際的な社交場の経験もあって、日本人なら不慣れな接遇にも全く違和感を覚えない。

 ダークなスーツを着こなす端正な男性と、控えめな装いだがエレガントな物腰の女性。端から見れば2人は、洗練された似合いのカップルだった。

「 もしかして飲む順番が、決まっていますか? 」
「 お分かりになります …… ? 」

 未沙のオーダーを聞いて鋭い所を突く彼に、恥ずかしくて苦笑いを返した ―― のん兵衛、丸出し。でも彼のオーダーに、「やっぱりお仲間だ」とワクワクする。未沙の杯が少なくなれば次を聞いてくれ、マスターを呼んで注文する彼 ―― くすぐったいけど、素敵な気分だわ。


「 フルートですか。優雅で可愛らしい。早瀬さんにお似合いです 」
「 そんな …… 音が素敵だなって思って、選んだだけなんです 」
「 僕はバイオリンです。今度一緒に演奏しましょう 」

 お互いの趣味や好みの話になれば、彼は未沙とますます気が合った。仕事の話では熱く語り合い、政治では意見を戦わせ、私生活では意気投合し。男性とこんなに話が弾むのは、未沙には珍しい ―― やっぱり今までの私は、人付き合いに対して間口が狭過ぎたのかも知れない。心を開いてみれば、こんなに楽しく付き合える相手もいるのだ。

「 早瀬さんは、恋人がいますか? 」
「 えっ? 恋人、ですか …… 」

 そろそろお開きの気になった頃、突然ストレートに立ち入った質問をされて戸惑う。しかし冷やかしでも探るでもない彼に、正直に答えた。

「 おりませんわ 」
「 では、一条大尉とはどういうご関係でしょう 」

 輝とのウワサは、地球の裏側にまで回っていたらしい …… 。答えを拒否する事も可能だったろうが、未沙はバカ正直に答えた。

「 彼は私の事、ただの同僚だと思ってます 」
「 では、あなたは? 」
「 私は好きよ、輝のコト 」

 酔ってるらしい …… 。あまりに堂々と素直な気持ちを晒す未沙に、彼は苦笑を漏らした ―― やっぱりカワイイ人だ。

「 くっくっ ・・・ 。 なら片想い、なんですね 」
「 ええ。でも、いいの。だって、私が輝を好きなんですもの 」
「 彼には早瀬さんの気持ち、伝えてます? 」
「 言わないわ。だってアイツは、ミンメイ ・ ミンメイ 」
「 僕ならリン・ミンメイより、あなたがイイな 」

 ハンサムな男に首を傾けてニッコリと言われ、未沙はドキッとした ―― この人は、女性の扱いに慣れてるのかしら?


「 自他共に厳しくて、妥協を許さない。男にも、上官にだって正しいと思った事は譲らない 」
「 どーせ “ 鬼 ” ですから 」
「 正義と責務の為に、己を削って尽力する 」
「 ・・・・・・ 」
「 でも本当は、恥ずかしがりの頑張り屋 」

 未沙は頬に血がぱあっと昇るのを感じ、ぎこちなくうつ向いた。仕事ぶりを認めてくれた嬉しさと、個人の部分も見てもらえていた気恥ずかしさ。余りのホメ振りに、返す言葉もとっさに出ない。

でも「お礼を」と目をそろそろ上げると、それを待っていたかのような彼と目が合う。

「 可愛い人 ―― と、ずっと思っていました 」
「 !? 」

 上目使いで目を丸くし、でも彼がじっと見つめるから視線が外せない ―― きっと私、ヘンな顔だわ …… 。男性に可愛いだなんて、言われたコト無い。こんなにサラリと口にできる辺り、やっぱり大人は違うのね。


赤ワインの輝き
神無月の決意


 テーブル上でハンカチを握っていた手を、そっと両手で取られる。互いの姿しかよく見えない程に照明を落とした世界で、まあるく囲む灯りの中に2人きり。シックなジャズ・ピアノの調べが、否が応でもロマンティックな雰囲気を醸す。

「 片想いは、つらくありませんか? 自分を好きな男を好きになった方が、女性は幸せだと僕は思います 」

 一瞬、自分の芯が揺らいだ気がした。尊ぶように眩しく見つめられ、素敵にリードされて大切に守られ ―― 馬鹿な嫉妬に、自分やあの子を貶めて苦しむ事もない …… 。


「 貴方が、好きです。初めてお会いした時から、ずっと貴方に惹かれていました。結婚を前提に、僕と交際して下さい 」

  ( けっこん …… ? )

 考えた事が、なかった訳でも無い。ただそれは漠然とした憧れで、具体的に考えたでも無かった。異性に手を包み込まれる事も、こんなに真摯な告白も、初めてで。何より “ 結婚 ” の2文字に、未沙の思考は停止した。それでも何とか言葉を返そうと口を開くと、「返事は週明けで結構です」と言われる ―― NOを封じられた。


「 もう遅い。お送りしましょう 」
「 でも、こちらにお詳しくないでしょう? 私がお送りしなくちゃならない位だわ 」
「 マクロス・シティは区画が分かりやすいから、大丈夫ですよ 」

 ソフトな言葉遣いだが有無を言わせない彼に従い、未沙は自宅まで送ってもらうことになった。

 歩みに合わせてついて来る月を見上げながら、時々道を説明する程度の言葉少なに家路を進む。「寒空には星が映える」と、違うことを考えて気持ちを逸らした。そんな未沙を、彼は目を細めて見ていた。


夜空
神無月の決意


 未沙の心は、沈んでいた。普通なら告白されれば、嬉しいはず。増してやこんな素敵な男性に、愛を伝えられたのだ。なのに私は違う人を想って、悲しいだなんて ――

  ( 恋は …… 残酷ね )


 家に入るまで見送ると譲らない男に折れて、家の鍵を開ける。玄関のライトをつけてドアを開け放ち、屋外に再び出た ―― 彼をちゃんと明るく、見送ろうと思う。

「 今日は、ご馳走様でした。でも私が案内役なのに、申し訳なくて 」
「 店はとても好みでしたし、楽しかったです。 何より、あなたと2人きりだ 」
「 あ、あの …… では、また 」
「 家でお茶でも、と言ってはもらえませんか? 」
「 え? ああ、ごめんなさい。送って頂いたのに、お茶も差し上げないなんて。どうぞお入りになって 」
「 ―― ダメですよ。夜遅くに男性を家に入れるなんて 」
「 え …… ? 」

 彼はそう言うと、未沙の肩と腰を引き寄せた。押さえの無くなったドアが背後で閉まり、暗くなった男の瞳に自分の影が見える。近すぎる距離に、身動きひとつ出来ない。

「 分かるでしょう …… ? 」
「 は、はい 」

 吐息に唇を撫でられ、未沙は身を固くした。そんな彼女に目前の瞳は緩み、そっと体を離される。感じた事のないたぐいの圧迫感から解放され、一時停止していた心臓が突然速く脈打ち出した。

「 驚いた? 」
「 はい …… 」
「 ふふっ。ビックリさせ過ぎたか 」
「 はい。ビックリしました …… 」
「 くくっ ・・・ 。 やっぱり、あなたは可愛いなぁ。俺もあんなこと言うって、どうやら舞い上がってたみたいだ 」

雰囲気を一転させて照れてように言う彼は、誰かを思わせる。

「 うん、もう! からかわナイで! 」
「 ははは! では、オヤスミ 」

 未沙の背を玄関の中に押しやり、彼は手を振って帰って行った。今日初めてプライベートで接してみて、思っていた以上にラフな性格が伺える。自然体で話せる相手に、再び誰かを思った。




 全軍の異動という大仕事が一段落ついた、日曜の午前。晴れ渡った空と爽やかな風の、穏やかな日だった。未沙は何カ月も十分に出来なかった家事を、気が済むまで思い切りやった。しかし夢中になって掃除をしても、料理をしても。週末の頭を占めるのは、あの告白。

Tell  Tell  Tell ・・・

 いつも心待ちにしていたはずのベルに、未沙は恐々と手を伸ばした。しかし輝の明るい声を聞いてしまえば、漠然とした不安感など溶け消えてしまう。


『 へぇ。休みがマトモに取れるようになって、よかったな 』
「 ええ。連休なんて久し振り 」

 けれど楽しく雑談をする裏で、1人グルグルと考えてしまう ―― 輝に告白の件を、相談しようか? そうしたら彼は、何て言うかしら?

  『 えっ …… !? 俺たち、付き合ってるんじゃなかったの? 』
  『 そんな話、断れよ。だって …… 俺がアポロから帰ったら、ちゃんと話をしよう 』


―― なんて、言ってくれる?


『 ―― だから今、ワープロの練習中 』
「 頑張って。これから文書はどんどんデータ化されてゆくから、タイピングは必須になるわ 」
『 そうだよなぁ。ブリッジの3人だって、手元を見もせず打ち込んでたもんな 』
「 彼女達は日常的に端末を操作するから、自然とそうなるのよ 」
『 あいつらにも劣るってのが、何だか気に食わない 』
「 あれでも一応、ベテランのセンター員よ? 当然じゃない 」
『 アレ、でも。だよなぁ …… 』

 輝と3人娘の付き合いはそれなりに長いので、食堂で一緒になれば自然と同じテーブルに着く。そうするとウワサ好きの3人に、パイロット部隊の情報を根堀り葉堀り聞かれる。けれど代わりに、他部署の面白い話を教えてもらえるのだ。

彼女らとは階級にバラツキはあっても “ 年の近い同僚 ” 、というカンジの間柄である。


 輝が3人に からかわれた話をボヤく合間に、未沙は思い煩いを口にした。

「 あっ、あの、ね? ちょっと、あなたに相談があるの 」


ザ ザ ザ ・・・

『 ん? 』

 低性能な通信機のせいで、振り絞った勇気は届かなかった。ガッカリしつつホッとした心の隙間に、後ろ向きな想像が入り込む。

  『 いいんじゃない、付き合っちゃえば。気が合うんだろ? んで、どんな人なの? 』
  『 実は俺も、告白されちゃってさぁ。知ってる? 倉庫課で、窓口してる子。可愛いよなぁ 』


―― なんて返されたら、ショック過ぎて立ち直れない …… 。まだ続く輝のボヤキに明るい調子で相槌ちしながら、通信が映像付きでなくて良かったと思う。私は今きっと、泣きそうな顔をしている。いつの間に、こんなに泣き虫な人間になってしまったのか …… 。


初秋のイチョウ並木
神無月の決意


 買い物に行きがてら、気分転換に昼食をカフェで摂ろうと外へ出る。ぽかぽかの陽を浴びながら、銀杏並木が作る広い歩道を歩いた。10月末の穏やかな景色が、落ち込んだ未沙の心を少し慰めてくれる。

 ベビー・カーを押す若い夫婦や、子供の手を引く親子連れ。その脇を走り抜ける、ランニングをする中年男女。そんな柔らかく温かな風景が、未沙の心を切なく掻いた。


「 あっ、落とされましたよ 」
「 あら、あら。どうもありがとう 」
「 すみませんね、お嬢さん 」

 前を歩いていた老夫婦が振り返り、揃って頭を下げて礼を言う。上品そうな夫人が、やはり上品そうなハンカチを落としたのだ。

「 家内はそそっかしくて、よく物を落とすんです 」
「 あなたの手を拭くのに、ティッシュを取ろうとしたんですよ? 葉なんて拾うからホラ、指が汚れて 」
「 いい色だったから、持ち帰ってお前と絵にでもと思ってな 」

 指をぬぐう夫人のふくよかな頬に、優しい えくぼが浮かぶ。夫は恥ずかしそうな笑みを未沙に向け、妻に手を任せたまま反対の手で頭を掻いた。そんな表情が誰かさんみたくて、微笑ましく思う。

  ( 素敵なご夫婦 …… )

 あれから未沙が道を逸れるまでの間、彼等と少し話をした。子供や孫に囲まれて、近々金婚式を挙げる事。共通の趣味である水彩画に凝っていて、忙しくてすれ違いの多かった若い頃を取り戻すかのように楽しんでいる事。


「 はぁ …… 」

 別れた後も名残惜しくて振り返ると、夫が妻の手をとるのが見えた。よく見れば、妻は足が少し不自由なようだ。繋いだ手はシミが見える薄い皮膚に血脈が浮き、背は丸くなり ―― ただ、美しかった …… 。前を向いて、2人で並んで歩く。そこに夫婦が重ねてきた年月が、未沙には見えるような気がした。

 込み上げる気持ちに耐えきれず、空を見上げる ―― もう、クセになってしまった。


真昼の月


 薄い雲が広がる秋空には、白く霞む月。真昼の月は空に掻き消えてしまいそうで、ひどく心もとなかった。空の高さにか、それとも月の遠さにか。くらりとして、見えるのに見えなくなった。

 踏みとどまって、足元へ目線を落とす。路面に揺れる木漏れ日と、その中を思い思いに過ぎ行く人々 ―― 自分が穏やかな昼下がりから切り取られた、不確かな存在の気がした。

再び訪れた めまいに「何か支えが欲しい」と思いながら、未沙はまた自分の道へ帰った。


*   *   *


「 えっ、妊娠 !? 」
「 お2人にも、ご迷惑をお掛けするかと思います。すみません 」
「 ラサール少佐、早瀬少佐。お忙しいのに、申し訳ありません 」
「 マックスも、ミリアも。迷惑だとか謝るとか、よして頂戴 」
「 そうよ。おめでとう、2人とも。ミリア! 体を大事にしてね 」

 未沙とクローディアがマックス & ミリアに呼び出されて、打ち明けられた話。それは地球人とゼントラーディ人が手を携えて行こうという この時期に、朗報だった。ゼントラーディ人は戦闘力を維持するために生殖機能を残していたが、彼等はクローンにより兵士を補充する。

 データー上ではミリアが妊娠する可能性は大きく、彼女は基礎体温や月経の状況等を医療班に提供していた。なので早期に分かっていたが、安定期に入るまではと内密にしていたのだ。

「 でも、仕事はどうするの? 」
「 ええ。それでご相談がありまして。指令センターへの報告は大隊長からが本来ですが、早瀬さんには個人的にもお世話になっているので、僕達から伝えたかったんです 」

 マクロス時代からの隊員は責任ある立場になって、ほとんどが各地に散った。だからマクロス・シティを守るのは、新人や他の基地から異動してきた者が大半だ。大隊長はとにかく階級が足りれば良いと、バルキリーのバ字も知らない事務方出身の少佐だった。

「 妊婦の扱いが面倒らしくて、部署替えや退役を勧められるんです 」
「 私に死ねと言うのだ 」
「 ―― 気持ちは分かるけど、バルキリーの操縦は無理でしょう? 」
「 それは諦めました。でも部隊で安全にミリアの力を発揮する方法だって、きっとあるはずです 」
「 そうねぇ …… 。ねぇ、クローディア。出産で軍隊をやめる人って、確かに多いかも知れないわね 」
「 ましてミリアは戦闘員だしね 」

 軍内きってのキャリア・ウーマン2人が考える様子を見て、マックス & ミリアは胸を撫で下ろした。彼女らを味方にできれば、ヘボい大隊長など取るに足りない。


「 わがままと思われるかも知れませんが、マックスと私は2人で1人なんです 」
「 ミリアこそ僕の半身 ―― Only one です 」
「 うふふ ・・・ 。ちゃんと分かってるわよ。実は当初、マックスにもアポロ行きの話があったの 」

 クローディアの話は、未沙も初耳だった。実は途中まで人事が進んでいたが、研究グループから「マックス & ミリアを離すな」とお叱りが入ったらしい。かと言ってミリアもアポロとなれば、脆弱な医療施設しかない地でゼントラーディ人初の妊娠 ・ 出産だ。それは余りに危険極まりなく、故にマックスのアポロ行きは無くなった。

 おかげで期待通りミリアは妊娠し、彼等2人は幸せそうだった。そんな様子を未沙が見れば、別れざるを得なかった輝と自分を悔しく思う。

  ( 夫婦なら、離れ離れにならないのね …… )


 4人は今後の相談をしてから、それぞれの部署に戻った。未沙は指令センターへの道すがら、目に焼き付いた先程の光景を浮かべる。既に母親を思わせる、幸福で柔らかな表情を見せるミリア。守るように彼女の肩を抱く、誇らし気で頼もしいマックス。

 輝のアポロ行きを聞いた時、未沙は自分も転属願い出そうと思ったのだ。しかし直後に、首都中枢指令センター主任を命じられた。当時は管理が行き届かない部署や基地が多く、そのフォローが忙しかった指令センター。未沙には彼女達を置いて行くなど、どうしても出来なかった。

 それに、軍での命令は絶対だ。果たすべき責任を前にすれば、父を見てきた未沙に私情を通すなど不可能だった。だから、泣く泣く諦めたのに …… 。

未沙はセンターの入り口でため息を吐き、頭を振って仕事に戻った。


*   *   *


 今日は交際の返事をする日で、未沙は彼と夕食を共にした。食後のコーヒーが出されて、もう給仕も来ないタイミングで切り出す。

「 先週のお話ですが ・・・ すみません。私、お受けできませんわ 」
「 ―― そうですか。理由を、聞かせて頂いても? 」
「 あなたは “ 女は愛してくれる人を好きになった方が幸せ ” とおっしゃいました。でも私は、そうは思いません 」
「 では、なんと? 」
「 愛されるより愛する方が、私は幸せです 」
「 ―― 一条大尉じゃないとダメ、って事ですか? 」
「 ―― ええ。ごめんなさい …… 」
「 いや、分かってました。あなたは、信念を貫く人だから 」
「 では何故、交際の申し込みを? 」


 未沙は問いつつ、その答えが分かる気がした。その予想は、概ね当たっていたようだ。彼は愛嬌ある笑顔をにっこりと見せて、事情を説明した。振られたとは思えない、ケロリとした顔だ ―― やっぱり大人の男は、食えないと思う。

「 負け惜しみでも無いですが、実は僕と結婚してくれるって女性がいましてね。でもあなたを諦め切れなくて、最後に賭けてみました 」
「 そういう方がおられるなら、その人を大切にして差し上げて下さい 」
「 ええ、これからはね。僕はその為に、あなたに告白したようなものです 」
「 ご結婚する方だけを愛する為、なのでしょう? 」
「 あなたを諦める為、です。つまり、ひいては彼女を一番に愛する為でもありますが 」
「 ・・・・・・ 」
「 ―― あなたと僕は、根本が似ていませんか? 」
「 私も、そんな気がしましたわ 」


 彼は立ち上がり未沙に微笑みかけたが、どこかぎこちない笑顔だった。先程までの動じない様子と違い、その目は少しの陰りを帯びている。

「 申し訳ありませんが、今日はお送りできそうにありません。これでも、結構ヘコんでてね ―― 当分あなたとは、お会いする事もないでしょう 」
「 ええ。でも何かのプロジェクトで、いつか 」
「 僕があなたを忘れた日に、いつか 」

 それだけ言ってクルリと背を向けた彼に、未沙は思った ―― さよならの言葉は、好きじゃない。そんな所まで似ている、と。


 そのまま出口に進むかと思った彼が、未沙を振り返らずに尋ねた。

「 ―― 早瀬さん。もしグランド・キャノンから助け出したのが僕ならば、あなたを得られたでしょうか 」
「 “ もし ” は魅力的な魔法ですが、人生を前向きに生きたい者には禁忌ですわ。あの事は確かに運命的とも思いますが、きっかけに過ぎません。その前からの輝との積み重ねがあって、私は彼を好きになった 」
「 分かります。僕も彼女との積み重ねがありますから。それでも男は馬鹿で、他の人を想ってしまう …… 」
「 ・・・・・・ 」
「 ―― では 」


 先に一歩を踏み出した彼を見て、未沙はこの数日を振り返った。生涯の絆を見せてくれた夫婦に、憧れた事。婚姻の成約に守られて子を成した友人達が、羨ましかった事。愛し愛される誓いを結ぶ決意をした同志と、共感できた事。

―― 私も、彼らのように ……


 秋も深まりつつある、その日。未沙は心に決めた。輝がアポロに赴任して、もうすぐ半年。ゆっくりと刻まれた時間が、心を少しずつ浮彫にしていった。深く滑らかに彫られた造形を大切になぞるように、未沙は決意を口にする。

「 私と結婚して下さいって、輝に …… 」


おわり

あとがき

未沙のプロポーズ決心編
Pメモによると「彼が帰ってきたらすぐにでも結婚を申し込もう ―― 未沙はそう考えながら待っていた」そうで、その経緯を描いてみました。「イキナリ結婚 !?」とか「思いつめ過ぎ」と思った方も多いのでは? 一途な彼女が微笑ましくもありますが、第二部の余りの “ そーゆー関係じゃない ” っぷりと、ミンメイに未練アリアリ風な輝 …… 。「いやいや、未沙タン。冷静になってさ?」、と思っていました。そんなワケで、煽られた状況を描いてみました。

未沙に告白する男性もいる
今まで彼女を侮ったエピソードばかりでしたが、ちゃんとモテ話も考えていました。ただし本気系の人に好かれ、下心系は手出しできない ・ しない。下心は可能そうな相手だから出すので、少しも靡かなそうな女性には出さないと思います。潔癖でおカタそうな未沙は、軽い恋愛感情では軽蔑されそうで告白しにくい女性な気がします。

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 Comment 

7/21拍手コメ 「ヒカミサ至上主義」様 

読者の共感を呼ぶナイスガイ
ありがとうございます。やっぱり未沙にはイイ男にアタックしてもらわんと…と、嫌味ない感じで描いたつもりです。「陸軍少佐がさわやかで、憎いほどイラっとくるキャラ」宜しいですよ~。そうならそう程、書いた甲斐があります 何しろ読者に「輝、しっかりしろ!」と思って頂きたくて、登場しておりますから。

ヒカミサ至上主義者で、いちゃいちゃしていないとだめ
ですよね! だから輝とミンメイが精神的 ・ 絵柄的にイチャイチャしているFIRSTは、イライラするんです。

キャラの心理描写等が見事
ありがとうございます。書きたい事だけ決めて、あとはキャラが動くままに綴っています。だから描いた心理は、ウチのキャストが思った事なのでしょうね。

少し涼しい日が続いています。続きを楽しみに、のんびりお待ちしております e-68

敦賀屋バボ様  

こんにちは ( ・∀・)ノ
つらい過去を引き出してしまったようで、すみません。統合戦争初期には、仲間内でのそんな状況もあったかも知れませんね。今は地球人とゼントラーディ人間での摩擦で、似た事態もあるかも…。未沙や元陸軍少佐は自分達だけの問題(少佐の恋人もか)ですが、家族や仲間も巻き込むとなると、気持ちや強さでどうにかなるものではありませんよねぇ…。

何か元気が出る話を…と思いますが、しばらく戦争絡みになりそうです。 e-68 「ゲンキ出して~」

NoTitle 

ショボ~ん(/ _ ; )
立場が違えど 何か自分の過去みたい↘
バボ移民の子で部下 相手は上司で自国民でし
仕事柄 政府の監視干渉が強烈になって 彼女の立場が危なくなったし、彼女の家系にも迷惑かけれないから 自主的に退役して移住帰国しちゃった(>_<)
このSS中佐や未沙の様な 強さ が昔の自分に欲しかったです。・゜・(ノД`)・゜・。

Re: 「深いです」様 

こんばんは! (^∀^)
ご心配をお掛け致しました。ちょっと体調不良ではありましたが、大したことはありません。ありがとうございます。

CSでマクロスF再放送
やってますねぇ~。楽曲の良さと絵の綺麗さは、折り紙付きですよね。実は一時取り下げしていたFの記事を近々再up予定だったので、またもやのシンクロにビックリ! 画像使用の了解を頂け次第挙げるので、宜しければご覧下さいませ。

マクロスゼミナール
お役に立てて幸いです。シリーズ他作品もまとめて流し見できる、チャンスです。

女は愛してくれる人を好きになった方が幸せ or 愛されるよりも愛する方が幸せ
私は「愛してくれる人を好きになる派」ですねぇ(笑)。絆されやすいし、根性ナイもんで。

元は原田知世ちゃんの「♪ 他の誰かに愛されるなら あなたのために悲しむ方がいい」です。未沙は自分の心に嘘をつけないし、愛に溢れた人設定。「宇宙航海時代の聖母」的に描いているつもりです(SS「喪失」辺り)。それに情熱的で、捨て身になれる人。ザ✩セレクト下巻曰く、土居さんは三角関係の結末をご存知なくアフレコしていたそうですが、「私自身としては、未沙は輝くんが好きだっていう気持ちを持ち続けていれば、どうなったって後悔しないってことでやりたい ~ 中略 ~ 結ばれないかもしれない。それなら今思いっきり好きだという気持ちを出しておこうと思ってやりました(笑)」とおっしゃっておられます。私も空白の二年間 ~ 第二部を、そんな感じで描いています。

本当に素敵な陸軍少佐
ありがとうございますv-352 この話はSS「輝の月読日記 ~ 水無月 ~」でクローディアが前振りしていますが、彼は気さくで包容力あり設定なので、輝がいなければ上手くいったかも路線です。でも未沙は輝のお蔭で「また恋しよう」「色々な人と接してみよう」と思えたので、「輝がいなければ」頑なに打ち解けなかった or 告白された時点でバッサリ切ったかなぁ。

陸軍少佐は第2の移民船団艦長候補として、後々登場予定です。他の艦長候補の男性らに囲まれて、移民船準備室は逆ハーレム状態(笑)。Aftreでは第二部のお仕置き的に「もんもん輝」するつもりですが、この辺の予定は未定です。

輝はマクロスに乗り、彼は乗っていなかったそんな些細な差
「輝と未沙が出会わなかったら…」は、IFでちこっと考えています。でもそうすると、第1話で輝は墜落死なんだよな…。大戦が2人を交差させ結ばれたという奇跡(27話は奇跡過ぎる!)は、「偶然という名の必然」の積み重ねですね。一言で言えば運命ですが、そこには2人の意思があった、という所でしょうか?

輝が行動や態度で表すとかあれば、未沙はもっと気持ちに余裕も生まれていたはず
対となる「輝の月読日記 ~ 神無月 ~」で少し述べていますが、無意識でしかまだ出ません設定です。「 自分からプロポーズしようと思っていた未沙ちゃん。 思いつめていたのですね」 やっぱり未沙、思いつめてますよねぇ ~~~ !(ニヤニヤ)

癒しのひと時を、ありがとうございます
いやいや、こちらこそ。火曜には何かご覧頂けるよう、更新を考えますねー e-68 「イッテらっしゃーい。気を付けて~」

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Re 「 ドキドキしました〜」様 

私も未沙をクドクのに、年甲斐もなくドキドキしましたぁ ―― って、チガウですね。

輝の目に届かないところで男性からのアプローチですね
左様です。数は多くないけれど、幾つか告白はされたかなぁ…と。「輝に是非とも見せたい場面」「輝よボヤボヤするな」と思って頂けましたか~~  それも狙いです。私もそんな気持ちで書きました。何しろウチのマクロス・シティは、市民の目が防犯カメラ並みに張り巡らされています。ずっと先になりますが、輝もそんなコトがあったと知る日が来るかも知れません。

しかも未沙の心が一瞬揺れ動くなんて!
賛否両論はあると思いますが(笑)、寂しかったんだろうなぁ…と。恋に憧れる気持ちもある年齢でしょうから、女性扱いされれば相手にではなくそのシュチュにトキメク気がします。

未沙「とても素敵な人だったけど、私ホントは輝とこうしたいって思っちゃったの…」

この時期だと、通話が途切れでよかったのかも
ソレ、考えもしませんでした。なるほど~。

コメントSS 「神無月の決意 ~ もし通話が途切れなかったら .ver ~」

「私、男の人に交際を申し込まれたの ……」
『えっ …… ?』
「恋人はいません、って言ったら ……」
『あ? ああ … 。付き合うの?』
「どうしようかな、って思って」
『その人のこと、好きなの?』
「ううん。でも好きになれるかも…」
『・・・・・・』
「前から知ってる人だし」
『…… で・でも、よく考えた方がいいよ。好きになれる “ かも ” だけで付き合うなんて、良くないよ』
「お見合いだってあるんだし、そういう交際の始まりも あるんじゃないかしら」
『だけど、仕事でやり取りある人だろ? 上手くいかなかったら、きっと気まずくなる』


内心の焦りに「?」しつつ、乏しい恋愛経験をネタに熱心に説得する輝。私も「輝の心が乱されれば、未沙への気持ちもハッキリしたかも」ルートですねぇ。未沙に「良かったじゃない」と言うのは、この後で力説する余り自分の初恋経験までつい細かく言っちゃって、こじれてケンカになってのウリ言葉としてでしょうか。

私はリアルの恋愛で今更ドキドキできませんが、若人達の恋模様でドッキン・ドッキンさせてもらいたいですね~~ e-68

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