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倉庫 (改訂前記事など)

【旧版】 幕間 ライバー少尉の火星リポート

 内容は変更ありませんが書き方が随分違っているので、修正に伴い旧版を倉庫へ格納しました。拍手20と拍手コメント1は修正版の方へ引き継いでおります。

輝は軍の資料室にいた。 
ここ数日気になっていた事があり、それを調べに来たのだ。

端末にキーワードを打ち込む。


― 火星 サラ基地 ・・・


果たして出た来たのは … 。




2005年9月10日統合軍本部 発表

9月8日 火星基地からの帰還途上にあった船団( 船団長ハリー・マイラー )が反統合軍の手によって撃破された。 反統合軍はハイジャックしたオーベルト級駆逐艦ツオルコフスキーで船団に接近。 わずか30分の間に10隻からなる帰還船団が全て破壊された。

船団には統合軍側将兵3055名が乗り組んでいたが、生存者は見つからず、ほぼ絶望と思われる。 彼らは激化する反乱に対し、地球での戦闘指揮をとるために帰還する途上にあった。 反統合軍はこれを阻止するために攻撃をかけてきたものと思われる。

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                   ・
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死亡した将兵のリストに目を通し、輝は見覚えのある顔を見つけた。 更に詳細情報を引き出す。 

輝は隊長職にあるため、大抵の人事情報にアクセスが可能だった。



ライバー・フォン・フリューリンク大尉

1984年 ドイツ出身

家族構成: 父 母 妹(没)
※ヘルバルト・フォン・フリューリンク中佐の長男

2003年 士官学校卒  空軍所属 
      火星サラ基地勤務
2005年9月8日 帰還途上に反統合軍の襲撃を受け、殉職  
          二階級特進



顔写真を見ると、自分と同じくらいだろうか … 。 
繊細な顔立ちに理知的な瞳。 確かにカイフンに似ていたが、彼のような鋭さはない、優し気な青年だった。 

1984年生まれ。 輝より7~8歳くらい、未沙より5~6歳年上 … 。



名前で更に検索を掛けると、いくつかヒットした。


「 火星の気象観測の意義 ~宇宙移民の可能性を追求する~ 」
「 火星の天候予想の手技確立 」
「 火星移民の可能性の一考察 
        ~ヒート・プレートの使用によるテラ・フォーミング~ 」

                   ・    
                   ・
                   ・


彼が火星にいたのは2年にも満たない期間だったが、数々の研究や論文を発表していた。 表題から察するに、彼は最終的には宇宙移民に興味があったようだ。 

今でこそ宇宙は当たり前のようになっていたが、当時この年齢でこのような事を見据えていたのは革新的とも言えただろう。

これらの文書を閲覧することは叶わなかったが、1点だけ可能なものがあった。 月に1度の軍広報誌に定期的に載せられた記事のようだ。 輝はそれに目を通した。





軍広報誌 2003年11月号

初めまして。 僕はライバーと申します。 今月号からしばらく、火星のサラ基地の模様をリポートすることになりました。 僕の下手な写真で恐縮ですが、時々画像でも美しい火星をご紹介します。


        ライバー少尉の火星リポート
     

地球から約3カ月の航海を経て、火星に到着しました。 火星は一日中砂嵐が吹きすさぶ星です。 

僕の担当は観測で、主に気象と天体を対象としています。 ここは地球での天候予想の手法がほとんど使えません。 空気が薄く余計な光もないので、星が驚くほどはっきり見えます。

地球は青く輝く宇宙の宝石です。 
この星の未来に携わる仕事が出来る幸運に、感謝致します。



軍広報誌 2003年12月号

Merry Xmas! 
今回は、サラ基地での生活をご紹介します。

基地内での生活は規則正しく、判で押したような毎日です。 

  「 7時起床  8時半就業  5時半終業  12時就寝 」

この繰り返しです。 勤務以外の時間は、本を読んだり、ゲームをしたり、趣味にいそしんだり … と、みな思い思いに過ごします。 

僕は研究論文を書いたり、下手な詩を詠んだりしています。 
当直の時は望遠鏡で地球を眺めます。


        ライバー少尉の火星リポート
          
      基地の外を撮影していたら … 火星人!? 


地球との交信は、伝送の手紙と月に1度の配達のみです。 
地球にいる家族や恋人とのやりとりが多いようです。 

恥ずかしながら、筆不精の僕に手紙をくれる人はわずかです。 
年下の友人1人くらいかな?

追伸: ご安心を!火星人はいませんでした。僕は残念でしたが。



軍広報2004年1月号

Happy New Year!  
僕は極冠基地で新しい年を迎えました。

今回は極冠基地での任務をご紹介したいと思います。

“ ヒート・プレート ” を御存じですか? 僕の任務はこれで極冠の氷を溶かして、火星全体の気象を人間が住めるように変化させるというものです。とは言っても、人間が居住可能になるまで百年かかると言われています。 

この任務は交代制で、3カ月に1度くらい当直に当たります。 僕も今回ウワサの当直をしました。 

全てのものが凍てつき、白い氷と化す。 吐く息すら鼻先で綺麗な結晶を作ってしまうほどの中での作業は、筆舌に尽くしがたいです。 「 痛い 」 寒さに、バナナで釘を打てる世界でした。

10名のスタッフで懸命に働いて、一日で設置できるプレートは3個くらい。 それでもまだ設置率は50%を割っています。


        ライバー少尉の火星リポート
        
            クレーター内の凍った湖


とにかく日々寒さとの戦いですが、百年後には人類の素晴らしい故郷がひとつ増えることを願って、頑張っています。
                     
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                   ・


軍広報誌 2005年2月号

これで4度目の極館基地任務で、もう慣れたものです。
地球の友人がセーターとマフラーを送ってくれ、一年中氷に閉ざされたここでは手放せません。 

お礼に僕も、同僚と作ったプレゼントを贈りました。 
ライバー少尉の火星リポート
火星水晶 ― マーズ・クリスタル ― 製のそれを、彼女は喜んでくれるだろうと思います。



軍広報誌 2005年4月号

3月29日という記念すべき日!

サラ基地でもこの報に沸き立ち、僕達は人類の宇宙時代の本格的な幕開けを祝い合いました。 

7月の宇宙軍発足!
人類はついに人類に銃を向けない軍隊を持つに至ったと言えます。 
地球の友人も、宇宙軍に入隊すると言ってくれました。


        ライバー少尉の火星リポート     

          火星の北極周辺の渦巻き


火星であっても、自然は芸術作品を見せてくれます。 
ダイナミックな星の生命活動に、畏怖を感じずにはいられません。



軍広報誌 2005年8月号

思ったより長い間、皆さんへ火星のリポートを届けさせていただきました。 残念ながらしばらくお休みになりそうです。

既にご存知の方もおられるでしょうが、火星基地を撤収しました。 実はこれは帰還の船の中で書いています。 
今まで僕の拙い文章にお付き合い頂き、ありがとうございました。 

一軍人として、人類の統一のための戦いに赴きたいと思います。 

そしてそれが達成された暁には、再び火星に帰って来ます。 
今度は僕の友人も一緒かもしれませんね。


  ライバー少尉の火星リポート


   きっと来るその日まで Bay-bay Mars! 


※          


彼は自分と同じように、戦いを嫌っていた。 大きな夢を持っていた。 夢を叶える努力を惜しまなかった。 

そして、再び火星へ帰ることを誓っていた。


この後、どんな悲劇が待ち受けているのかを知らずに … 。


  ライバー少尉の火星リポート


輝の目に浮かんだは、荒涼とした火星に無人のサラ基地が佇んでいた光景だった。



                                  終わり


あとがき

火星の知識は wiki で調べた程度で、画像に加工写真も使用しており、正しくないと思って下さい。

マーズ・クリスタルは、恐らく架空の宝石のようです。

写真は 
BACCARAT ペンダント B Mine ハート ルビー&シルバー 
 

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