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「SS (二次創作小説)」
Macross After

Pandora ‐ パンドゥラー ‐ の誘惑

 長文&設定続きだったので、少々息抜きSSを。また以前「SS2本同時UP」等とコメントに書いたので、SS「ぶんぶん~」でのお詫びも兼ねてやってみようと思いました。喜んで下さる方がおられれば嬉しいです

先に少~し関連したSS「水無月の雫」をお読み頂けると宜しいかと思います。拍手小噺のつもりで書いた短めのSSで、書き方がソレ仕様です。


 一条夫婦の子育て模様や、メガ・ロード現在の科学技術を覗いてみました。数々の技術設定はネタに走った、根拠が無い妄想です。

闇に妖しく光る箱

2012.5.14 UP


20時に会議が終わり、俺は未沙に電話を入れた。
未来が熱を出したので、彼女が早退して看病してる。

「 ごめんな、未沙。今日は俺が行けなくて 」

毎月お互いの予定を照らし合わせて、未来の送り迎え当番を決めている。
携帯でスケジュールを共有してるから、俺に外せない業務があるのが分かるんだ。

「 子供って、こんなに病気になると思わなかったよ 」
『 抵抗力が弱いし、保育園は集団生活だし。仕方ないのよね 』

特定の伝染病の疑い無しと診断されれば、38.5度までなら保育園で預ってくれる。
しかも園に往診してくれるので助かるが、今日の未来は39度あった。
きっと今頃、全身を真っ赤にさせてグッタリしてる。
可哀想だし心配だし、未沙もきっと不安だろう。

「 未来の様子、どう? 」
『 解熱剤をあげたから、じき落ち着くわ 』
「 病気、なんだったの? 」
『 子供の間で最近流行ってる風邪らしいの 』

未沙はあちこち冷やしたり少しでもおっぱいを飲まそうとして、きっと離れられない。
本当ならすぐ帰って、食事の支度や交代で未来の面倒を看てやりたい。
でも多分明日は俺が休まなきゃならならないから、今日はその分やっておく事があった。

「 悪いな、未沙だけにまかせて 」
『 ううん。でも明日は ――
「 ああ、俺が休むよ 」
『 ごめんなさい。お願いするわ 』

2ヶ月に1度はこんな事があって、2人で何とかこなしてきた。
けど子供と仕事の両立は、正直言って綱渡り気分だ。
親父と婆さんで俺の世話、大変だったろうな。


*  *  *


「 ただいま。未来、どう? 」
「 お帰りなさい。今は落ち着いてる 」

未沙は育児休暇から完全復帰して以降、家での仕事は避けていたが、今は端末に向かっている。
任務の意識がどうしても離れず、家でも厳しい自分になるのが嫌だと言っていた。
けど今日のように途中で切り上げざるを得なくて、仕方なく持ち帰る事もある。
未沙がお帰りのキスをしてくれ、そのまま夕飯の用意にキッチンへ入る。

「 あれ? 書類ケースなんて珍しいな 」

未沙がいないデスクに、電子ロック式のが置かれていた。
出産前後でも家で艦長業務をしていたから、在宅ワークの環境は整っている。
基地内のホストと直結している端末が、軍高官の家には配備されていた。
セキュリティーが厳重で、例えば俺でも未沙のフリをするのは不可能だ。

「 武士は喰わねど高楊枝 ―― って、また “ 今日の格言せ っ き ょ う ” スクリーン・セイバーかよ 」


未沙お気に入りのスクリーン・セイバー「今日の格言」

一日一語録 世界の名言 ・ 格言を表示
浮遊文字や超新星アクセサリー付属などのカスタマイズも可能


半径1メートルから出るとロックが掛るから、画面はもう切り替わっていた。
パスワードで立ち上げた後、登録してある個人識別情報と指紋が常に一致していないと扱えない。
パスは薬物等でコントロールされていない正常な状態でしか想起できない、特殊な記号だ。
指紋はキーボードで常にチェックされ、非生体や違うと認識された段階で強制終了する。

「 電子ケースなんて、随分と旧式な ――
「 ああ! 触らないで !! 」


ちゅどん! ぷしゅ ~ ・・・

煙を吹いて飛び上がるケース



未沙がキッチンから飛び出して言っても、もう手遅れ。
ケースが音をたてて飛び上がり、蓋の合わせ目から白煙が昇った。
未沙は慌てて端末を立ち上げて、何かを打ち込み出す。

「 ええ !? なにコレ 」

無言で打ち続けていた未沙が振り返った時、ケースがスーッと静かに開いた。
中には粉?とメッセージ ――

警告文



「 最新式ブリーフ・ケース “ Πανδώραパンドゥラー の誘惑 ” 。端末で扱えない機密情報用に開発中 」
「 中の物、どうなったの? 」
「 原子レベルに還元されて、再生不能 」
「 恐ろしい …… 」
「 私以外に触れた者のデーターが諜報部に送信され、12分以内に完全包囲 」

指紋確認は遮蔽物フリーだから、手袋なんか通用しない。
全生物の個体情報が登録されてるから、イヌにやらせたって兄弟犬からそのブリーダーまで筒抜けだ。
位置情報もリアルタイムで収集され、所定の手続きさえ踏めば開示可能。

「 すまなかったよ。見たら何だか触わりたくなってさ 」
「 人間の欲望を刺激するようにプログラミングされてるのよ 」
「 一体ナンの道具なんだ …… 」

当初の目的から技術だけが暴走して、ナニか違うモンになってる気がしないかぁ?

「 タイプ OW にしなくて、本当に良かったわ 」
「 おーだぶりゅー? 」
「 Other world。中を破壊しない代わりに直径3メートル内を超時空へと送り込むの 」

それは ・・・ 兵器だろ ・・・・・・

「 中が消えちゃって良かったの? 」
「 人畜無害だからいいけど ―― 残念な事になったわ 」
「 何だったのさ 」
「 未来のお絵描き。折り曲げないで持ち帰るのに、丁度良くて 」

オーバーテクノロジーの無駄遣い。

おわり

あとがき

煙を吹くブリーフ・ケース見たかっただけ。未沙は試用を頼まれたから使っただけ。

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