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「SS (二次創作小説)」
超時空要塞マクロス 第二部

幕間 Our ALBUM

 久々に本編に戻ってみました。私の設定では「第33話 Rainy Night」と「第34話 Private Time」の間は、1ヶ月近く空いております。その間の軍内や輝未沙のお仕事模様と、関係の盛り上がりっぷりを描きたいと思いました。




お願い

当ブログ内の画像の転載は、ご遠慮願います。ご利用を希望の場合は元サイト様からダウンロードし、各サイト様の規約にそってご利用下さいませ。可能な範囲で元サイト様を画像下にリンク表示致しますが、無表示の物をご希望の場合は当該記事のコメント欄からご相談下さい。  「オネガイしま~す」
2012.6.18 UP


 輝と未沙は食堂で休憩しながら、先程まで開催していた説明会の整理をしていた。新しいコンピューターが導入されて、従来の連絡システムを大幅に変更した為だ。今日はパトロール隊を始めとする実戦部署に対して、午前午後の2回に分けて周知した。

 食堂はゼントラーディ人サイズのまま地球人向けに改装した為、天井が高く窓もかなり大きい。広い内部は、2人と同じように一服する者達で賑わっていた。

「 無事、開始できそうだな 」
「 ええ、お陰さまで 」
「 未沙、大変だったろ? 」
「 まあね。でもメンバー全員の力で、なんとか間に合ったわ 」


 未沙は各部署から選出した者で構成する「新・システム移行委員会」の委員長で、休日返上で12月の運用に向けて準備をしてきた。委員会メンバーは各々現場と掛け持ちなので、調整役の彼女が皆のシフトに合わせたのだ。

 未沙は「現場に負担を掛ける訳にはいかないわ」と、不規則な勤務を自ら買って出た。輝は最近やっと仕事が落ち着いて、色々と遊びに行けると思っていた所だ。なのに彼女は非番が合わないのも「仕事だから当然」という態度で、正直ヘソを曲げたい気持ちにもなった。

「 これでしばらく、落ち着きそう? 」
「 まだちょっと ・・・ かしら。口頭に皆慣れてたから、メールに馴染むまでは大変だと思うわ 」


 期待を込めて聞けば、この返事。しかし未沙は、今まで以上に仕事の充実を感じている様子だった。だから自分の都合を言うのはワガママな気がして、言いにくい。

 公平で理解の早い彼女は、チームのリーダーに向いていたようだ。未沙自身はグローバルの指示で、指令センター業務をかなり手放しつつあった。しかし組織を横断するような業務を、他にも複数任されている。未来の軍幹部と期待される早瀬未沙は、その能力に見合った多忙を極めていた。

 以前と違って物言いも柔らかになり、周囲は「かなり話易くなった」と認めている。食堂で誰かとにこやかに話していたり、会議後に呼び止められる姿が増えた。彼女の人間関係が豊かになっているようで、それは喜ぶべき事だろう。


「 でも手が掛る任務は、お役目御免できたし 」
「 ごめん。俺がヤツをちゃんと捕まえなかったせいで、未沙にまで責任とらせちまって 」
「 いいのよ。街は無傷で、人質を無事に救助できた。私は上出来だと思ってるわ 」

 カムジンをがした事で2人は任を解かれ、後任者が今は探索している。「失敗の責任」と公言されてはいないが、そうであるのは明らかだった。

「 おかげで余裕ができたし。あの任務は私じゃなくても、別に問題ないの 」
「 でも君が指揮した方が、きっと上手くいくと思うな 」
「 私もあなたが隊長をした方が、確実だと思う 」

 2人は同時にカップに口を付けながら、微笑んで見詰め合う。互いの瞳の中に、己への自信と相手に対する信頼と ―― ほんのちょっぴりの、気恥ずかしさが見えた。




 未沙は輝の、隊長としての力を認めていた。時々比較対象とされるのがマックスだが、隊長としての総合力は輝の方が上だと判断している。何事にも天才肌でソツがないマックスは、確かに隊長業務も優秀だった。だがそこが、人の上に立つ者としては欠点とも言えた。彼には「出来ない ・ 分からない」という事が、解からないのだ。

 人当たりがよく平等な彼は、相手を理解し受け入れているように見える。しかし実は単に他人に興味がないし、求めていないだけだ。そんな態度を取りはしないし、誰かが言った訳でもない。しかしパイロット達は「何となく熱がない」と感じるし、凡人と明らかに異なる存在に自分を重ねて見られはしなかった。彼の天才が情熱を持って求め、応えられるのは唯1人 ―― ミリアだけ。


 対して輝は、隊員達にとって「等身大のパイロット」だった。いきなり隊長となった男は、確かに飛行技術は誰よりも素晴らしかった。可変機能を駆使しての機動性や戦闘技術も、マックスに次いで見事だ。

しかしマックスのような神がかり的と言える程、派手でも軽々でもなかった。事務処理など管理業務は凡庸で、オールマイティーではない。それなのに来て間もなくでもグローバルに重用されたり、指令センターの古参メンバーと親しかったり。


 隊員達は名称こそ「治安維持パトロール隊」ではなかったが、実質的にはそうだと自負していた。その彼等にとって一条輝が来た事は「お前達じゃ任せられない」と言われたようで、気に障る存在だった。大柄でも強面こわもてでもない、しかも極め付けはまだ20歳にもなっていなかった若造。不遜な態度を明から様にしたり実力を試そうとする等、当然のようにあった。

しかし彼は立場で押さえ付けるでなく、かと言って負けるでもなく。ただすべき事に黙々と取り組みながら、時々失敗してはヘコんだり謝ったり。そうして少しずつ、真のパトロール隊のあるべき形が隊員たちにも見えてきた。そして納得する者が、徐々に増えてゆく ―― 「この人は俺達の隊長だ」と。


「 ソレでデスガ、早瀬少佐殿。今晩は、おヒマですか? 」
「 うふふ。なあに? 内容によるわね 」
「 今日の打ち上げとお詫びを兼ねて、俺が旨いメシでもご馳走致しましょう 」
「 お詫びは辞退しますケド、ご馳走はいいわね♪ 一体どこへ案内してくれるのかしら? 」
「 コレ、コレ 」
「 まあ、仕事の資料とそんな物を一緒にするなんて 」
「 カタイ事、言わない ・ 言わない 」
「 しょうがない人ネ 」

 輝はブリーフ・ケースからタウン誌を引き出すと、テーブルに広げた。そこにはオープンしたばかりのダイニング・バーの紹介記事があって、未沙と行こうと思っていたのだ。とても人気があって本当は予約したかったが、彼女に急な仕事が入るので出来ないでいた。


ダイニング・バー「Splash Garden」

架空のお店です


「 素敵なお店ねぇ …… 。海の中のイメージかしら? 」
「 スキューバー・ダイビングしてるみたいで、面白いだろ? 」
「 でもダイニング・バーって、平日にお酒はちょっと困るんじゃない? 」
「 飲まなきゃいいんだよ。週末は来年まで予約が一杯で、平日しか空いてないんだ 」

 輝は翌日勤務がある時は、絶対にアルコールを摂らない。適宜トレーニングも欠かさないし、それなりに食事にも気を遣う。普段着は値段が適当で楽なら構わないが、作業着や軍手 ・ 工具などはこだわって選んで大事に使う。普段は「別に何でもいいよ。未沙に任せた」等といい加減なのに、パイロットとしての意見は納得するまで曲げない。

未沙は輝のこういう職人堅気の頑固さも、密かに気に入っていた。思えば父もライバーも、柔和な見た目に合わずガンコな所があった。

( 私が頑固者なんだから、そうじゃない人を選べばいいのに。どうして同じカンコな輝なんか、好きになっちゃったのかしら )


 だから喧嘩が絶えないのだが …… 。未沙はそれでも満足してテーブルに頬杖を突き、傾けた視界で輝がコーヒーのお代わりを取りに行く背中を見つめた。戻って来た彼は、両手にカップを持っている。

「 はい、ついで。未沙は今度、半コーヒーだよな? 」
「 私の分も? どうもありがとう、嬉しいわ。コーヒー半分、当たりです 」
「 この時間にお茶してると、いつもそうだもんな、未沙は 」
「 紅茶でリラックスしてから少しのコーヒーで気を引き締めて、次の仕事に掛りたいのよ。お見通しね 」
「 そりゃあ、まあ …… そう言えばコーヒーって、ションベンが近くならない? 」
同感。同じカフェインでもコーヒーと紅茶は違うのが理由、と聞いたことがあります
「 アナタねぇ …… ここはお食事をする場所なのよ? 」
「 ハイハイ、おトイレ ・ おトイレ。それにしても未沙って便所、行かないよな? 」
「 んっ! いいじゃない、そんなコト 」
「 メシの後いつも行くのは、歯磨きしてるんだろ? 俺なんか、朝と夜だけだ 」
「 すぐ磨かないと気分が悪くて。それ位で普通なんじゃないかしら 」
「 うん、虫歯ナシ。子供の頃 “ ハラ減った ” って言うと、親父に “ 牛乳でも飲んでろ ” って言われてたから、丈夫なんだ 」

 イーッと歯を見せる輝に、未沙はクスクスと笑う。聞きようによっては可哀そうな子供時代だが、彼は明るく曲がらず育ってきたようだ。


「 未沙のボーコーも丈夫だな 」
「 ・・・・・・ 」
「 この前マックスと、戦闘中にション ――
 「 ひ~か~る~~っっ ! 」 
「 わっ! 怒った 」
「 うん、もう! あなたってホント、デリカシーがないのね 」

「 未沙に気なんか遣わなくたって、別にいいだろ? 」
「 ひどい言い草じゃない? 私だって一応、女の子なんですからね? 」
「 ああっ! そう言えばそうだった! 」
「 なんですって !? 」
「 なーんて、ウソだよ ・ ウソ。ハイハイ、早瀬少佐は女の子デス 」
「 うん、もう。仕事の時はいいのよ、別にっ 」
「 ホント、冗談だってば ―― おい、未沙。あれ見てみろよ 」
「 誤魔化そうったって ―― 」

悪ふざけが過ぎたと引っ込めた輝が、目を向けた先には ――
未沙がふくれた顔で、つられて見た先には ――


ピンクのひつじ雲
幕間 Our ALBUM


「 可愛いわねぇ …… 」
「 ああ ・・・ 。メエメエ聞こえてきそうだ 」

  「 「 またあそこ、行き 」 」

 2人で同時に発した言葉に、同じ思い出と同じ願いが分かった。そんな自分達が嬉しくて、「やっぱり」という気がして。でも ―― 少しうつむけた顔を見合わせて照れ笑いする輝と未沙を、窓一杯の大きな夕日が照らしていた。


「 なぁなぁ。アレって、ケンカしてんの? イチャついてんの? 」
「 どっちもだろ? ああ言うのを “ ケンカップル ” ってんだな 」
「 とにかく、2人の世界だ 」

 夕日が差し染める窓際の席は、食堂全体から丸見えだった。ちなみに艦外テラスも、同様に丸見えだ。そんな事は、本人たちは全く知らない。

2人は退勤後の予定を決めると、並んで席を立った。


「 “ じゃあ、いつもの所でネ ” だって。くぅ~、いいよな隊長。早瀬少佐なんて美人、カノジョに出来て 」
「 でもあの人、こええらしいぞ? 」
「 ああしてれば、おしとやかで優しそうなオネーサマじゃないか 」
「 隊長って地味そうなキャラして、やるよな? モテモテじゃないけど、ソコソコ女に好かれてんし 」
「 ああ、購買の子とか倉庫課の子な。何気に質が高い。ガッツいてない感じが、いいらしいぞ? 」
「 そりゃあ、カノジョがいればガッツかんだろ、フツー 」
「 隊長、リン・ミンメイとも付き合ってたんだろ? 」
「 すげーオオモノ食いだな、そりゃ 」

 入隊して半年も経っていない彼等は、現場を離れ気味の未沙の恐ろしさも、輝とミンメイの付き合いも、全く知らなかった。


「 芸能人に美人エリート女性士官、か。まるでモテない男共の妄想を叶るつーマンガだな、そりゃ 」
「 フツーの男が年下の可愛いアイドルと、年上の美人上司にセマられるという …… 」
「 確かに隊長はツラはマズくないし、背も低くない。仕事も、まあ出来る ―― で、ナニがそんなにいいんだ? 」
「 優しくて癒し系なんだろ、ああいうの 」
「 ナルホド。頑張る女にはソーユーのが必要、ってワケね 」
「 そっ。それで早瀬少佐とリン・ミンメイの両天秤だった、ってワケ 」

  「 「 その設定 ―― 」 」

『 ありえへん


周囲の席から一斉に漏れたのは、ツッコミとため息の大合唱 ―― オイみんな、仕事しろ。


未沙はイタリアンが好き


( 未沙の好きなドライ・トマトのスパゲティーに、仔羊のオレンジなんちゃらは、やっぱ外せないよな )


 先に着いた輝は、雑誌を見ながら夕食のメニューを考えていた。寒さを避けて出入り口のガラス戸内に立ち、待ち合わせ場所に時々目を配る。そこは未沙の指令センターと、輝のプロメテウスからの裏口が丁度向い合せになった場所だ。

 ここなら人目につかないし、裏ゲートから基地外へ出られる。雨が降れば出入り口の中で待てばいいし、何よりここから見るマクロスと街が一体となった景色は印象的だった。


「 あっ、未沙 」

 輝は向いのドアに待ち人を見つけ、雑誌を丸めて駆け寄る。未沙は晩秋らしくベージュのコートで、襟元から枯れ草色のスカーフがのぞいている。丁寧に使い込んだ風合いの革のブーツを履いて、女性らしい落ち着いた出で立ちだ。

 輝は面倒がって自宅から制服を着て来る事が多いが、今日はちゃんと私服だ。未沙にプレゼントされたトレンチ・コートを着て、カッチリしたデザインの革靴を合わせた。


「 コート、あなたに似合ってるわ。よかった 」
「 ん。暖ったかいし、着心地もいいし 」
「 輝ったら、ホント薄着なんですもの 」
「 去年は着るモンなくって、ここの寒さにビックリしたよ 」

 輝はファン・レーサーひとつでマクロスに乗り込んだ為、服など2組しかなかった。マクロス内は気温の変動が少く、輝は服装には頓着しない。なので以降も大した数を、持っていなかった。大戦直後は緊急招集に備え、ほぼ軍服で過ごした。月面アポロ基地は温度が一定で大して外出もせず、手持ちの服で足りた。

だから去年の11月に地球に帰って来た時、その寒さに驚きつつ服の足りなさを嘆いたのだった。


 マクロスが不時着したのは、統合軍本部があったアラスカだ。ボドル・サー艦隊の攻撃で地球の地軸がズレて温暖になったが、やはり元は極寒の地。取り急ぎで買った衣類は、オーソドックスなデザインばかりだった。

未沙と買い物に行くようになってからは選んでもらい、輝も彼なりに大分 “ カッコよく ” なっていた。


「 じゃ、行こう 」
「 ええ 」

 幸いすぐ席へ案内され、2人はジンジャーエールで乾杯した。ボーイに各々が注文し、互いの好みを楽しむ。輝が頼んだ肉はジューシーで、未沙チョイスの魚介類はフレッシュだった。2人の希望が一致した南国フルーツの盛り合わせは、カラフルで甘酸っぱい。

 空には、きらきらと輝く太陽、足元には、海底から湧き昇る泡。体を包むのは アクアブルーにゆたう水のうねりと、プクプクと泡立つ水音。肩や料理を熱帯魚が突っついたり、口元へ運ぶパスタを巻いたフォークに纏わりついて遊んだり。


「 うふふ。指が、くすぐったい気がするわ 」

 未沙が人差し指を差し出すと、真っ青な魚が桜貝の爪先をちょんちょんと啄ばむ。数匹が寄って来て、指を回すと一緒になってクルクル回った。そんな彼女を微笑ましく見ていた輝の背後に、チョウチン・アンコウがのっそりと近づく。驚いた未沙と魚達につられて輝が後ろを向けば、大きな口と歯が目の前を覆っていた。

最新のホログラム映像とサウンドを駆使した海の世界の演出は、恋人達に大人気だ。


店内のイメージ


「 ロマンティックねぇ …… 。まるで人魚姫になったみたい 」
「 ああ、 “ ニンゲンにな゛り゛だ゛い゛ぃ ~ ” ってヤツね 」
「 ソレ、違うでしょ。ほら、童話よ。声の代わりに足をもらって、助けた王子様に会いに行くっていう 」
「 ジョーダンだよ。そのくらい知ってるさ 」
「 確かにどっちも、ちょっと悲しい話よね 」

 「ロマンティック」とか、「王子様」とか。輝では絶対に口にはしないような言葉を、未沙は言う。彼女が読む雑誌は「PIC」や「ERA」で、自分は「VERIABLE FIGHTER」やマンガだ。
2冊とも架空の雑誌です
 彼女が行きたがるのは美術館や大型インテリア店で、自分はスポーツ観戦やホーム・センター。休日に1人でする事は家事や読書で、片や家でゴロゴロとグーグー。


『 間もなく22時になります。店内を Evening for lovers に変更致しますので、日没のひと時をお楽しみ下さい 』

 アナウンスの後でアクアブルーが一斉に泡になって消え、辺りは気だるげな夕日色で彩られた。遙か空にはカモメが飛び、足元には寄せ返すさざ波。その音に絡んでつまびかれる、ギターのムーディーなインストゥルメンタル。一瞬でSunset Beachになった店内は、これから23時にかけて夕闇に変わってゆき、大人の時間を醸し出すのだ。

  「 「 あ …… 」 」

 デジャブする光景に、2人は目を合わせて「また行きたいね」と微笑んだ。初めて手をつなぎ、並んで歩いた海岸線 ―― 数ヶ月前の、夏の思い出。


Sunset


 店員が各テーブルにキャンドルを置いて行きながら、これからはアルコールがメインで、食事は軽食しかオーダー出来なくなる旨を説明してゆく。

「 もう俺達、出るんで 」

 輝は店員に料金を渡し、化粧室から戻る未沙を待つ。未沙は遅くとも22時には帰るので、それ以降の彼女を輝は知らない ―― いや、1度だけブリタイ艦の未沙に与えられた部屋で、並んでお茶を飲んだ事があったか。そう言えばあの時、俺に何を話そうとしたんだろう。

「 お待たせ。じゃあ、帰りましょう? 今日は、ごちそうサマでした 」
「 ああ、いや。未沙こそ説明会、お疲れサン 」


 輝の後に続いた未沙が店を出ると、外はとても寒かった。輝はコート1枚で、首元が寒そうに見える。前を歩いていた彼がポケットに手を突っ込んだまま、振り返らずに未沙に聞いた。

「 あのさぁ。工場衛星の作戦の時、俺に何か聞こうとしたろ? あれ、なんだったの? 」
「 ・・・・・・ 」
「 チヨット、気になってさ 」
「 覚えててくれたのね …… 。でも折角聞てくれたのに悪いけど、もういいの 」
「 逆に気になるぞ、それは 」
「 それなら余計に、気にさせたいわ。だから ナイショ 」


 輝が歩調を緩めて並んだ2人の間の距離は、どちらからともなく近くなる。何となく軽く曲げた輝の肘に何となく未沙が手を掛けて、何となく自然に2人は腕を組んで歩いた。自分達が守るマクロスにも暮らすこの街にも、至る所に2人で並んだ風景がある。

輝と未沙の距離と関係は、いま新たな転機を迎えようとしていた。

おわり
あとがき

テーマは「マクロス・シティーは2人の思い出で一杯」ですが、付属内容が満載でタイトルが中々浮かびませんでした。無神経小僧 輝くん。フォッカーがTOPでなくてもオバカな、マクロス野郎ども。輝と未沙のマクロス内 & 街中デート風景 ~ たまにはロマンチックにネ 編 ~ 。何故かやるコト成すコト丸見えの2人を、周囲の人々はどう見ているか。とうとう腕組み定番化まで行きましたよ、お2人サン ―― やっと(涙)! ついでに私の妄想設定も散りばめてみました。

過去SSを思い出として、ポツポツ出しています
「ぶんぶんぶん な休日」と「Sunset Beach」&「ORASION ‐ 祈り ‐」、「第30話 Viva! Maria」です。「♪ 同じセリフ同じ時 思わず口にするような」のつもりです。

近未来を描くのが楽しい
「愛・おぼ」では意識して、街中をそう描写した感じでしたね。輝未沙が行った店の演出は私の創作で、実際にこんな所があるかは知りませんが、技術的には可能そうです。メガ・ロード編でも、私の「こうだったらな」を色々描いてゆきたいです。

輝未沙はどんな趣味や休日の過ごし方か
SSのように考えてみましたが、正直「コレだよ、コレ!」的にはシックリしていません。雑誌「VERIABLE FIGHTER」は、読んだ事がありません。未沙は「こんなの読みそう」と思った、実在する本がモデルです。FIRST3巻で「論文、研究レポート、話題や受賞した小説やエッセイ。目を通したい書籍や映像は山のよう ―― 一人になれる時間はいくらあったって足りない」等と言ってましたね。




雑誌 PHC
Peace and Happiness through Coexistence ~ 共存によって平和と幸福を ~
松下幸之助氏の「PHP」をイメージしています。「人間とは何か、真に豊かな人生とは何か、幸福とは何か、といった、いつの時代にも変わらぬ人類普遍のテーマである「生き方」について、身近な角度からとりあげています。」(PHP誌の説明より)

ERA
英語で「時代」の意味。「AERA」(ラテン語で時代の意味)をイメージしています。

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 Comment 

6/23 レス「ばり高彬」続き 

こんにちは! 前回は半端で申し訳ありません。

カップルっぽく見えるのに何故、進展が殆どなかったか
「プライベート・タイム」の腕組み場面、輝が腕を出すのイイですよね~。目で会話してる感じの、2人の表情がまたイイ! Pメモでは「周囲には仲の良い恋人同士に見えた」まで言っているのに、何故TVで「キスした事もない?」な雰囲気なのかは不明です…。後付けPメモのPモメ、と言ったところでしょうか (-_-)/~~~ ((( ヘタなダジャレ

その辺は実際の関係がどうだったかも含めて、皆さま各々の妄想次第ですねぇ。ウチで22時以降は未沙が帰宅するのは、彼女本人の意志です。この理由となる話が既に書いてあるのですが、本当に「予知!?」なくらい、読まれてますねぇ (^艸^) 「バレバレ?」

美人な上官と付き合ってる自覚なし?
輝自身はどう思っているか、知りたいですよね。それが読み取れる場面は、TVでゼンゼン覚えがないです。

未沙を喜ばせようと、こんな素敵なお店を探したりしてる
「構ってくれよぉ~」な気分らしいです。喜ばしたいのと気を引きたいのと、です。この後のご予定はもう22時なので、送ってバイバイです (^^ゞ 「すんません」

父親に似てる人を、恋愛相手に選んでしまう
提督は「一流の教育を受け、真面目で礼儀正しい。でも大胆で、気さくな面も持つ。落ち着いた物言いでありながら、信念と情熱を持って取り組む人」という、私の脳内設定です。そんなお父さんなら尊敬して、「お嫁さんになりたい」も出ますよね。

レスが2回に分かれてしまい、すみませんでした。では! e-68

ばり高彬派です 

こんにちは!
宇宙皇子イラスト集、残念でしたね。ジャパネスクの二次サイト! しかしカップリングが・・・。

マフラー事件
プライベートタイムは1/3くらいで放置してます e-445

ごめんなさい。PCがヘンで、また後日 e-259

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こんにちは  敦賀屋バボ様 

メッセージを、どうもありがとうございます (^.^)

大人気で話題の大人的飯店
うふふ。分かります? 書いてはいませんが、輝なりに結構頑張っています。

目撃妄想、楽しいですよね!
TVでも未沙が家に出入りしてるのを当然見られるでしょうから、それなりの関係と思われている気がします。やっぱり家まで行けば、普通はそう思いますよね。全然そう思っていないらしい、輝が違和感。

たいへん 淡くも甘ぁい二人 美味しゅう 御座いました
いえいえ、お粗末様で。こちらこそ感想を頂けて、嬉しゅう御座いました

NoTitle 

メッセージを書きカキこ
平日に大人気で話題の大人的飯店を22:00に
腕組み帰宅!! (@O@) ブリッジ三人集や飛行機野郎ども、他部門に
目撃されててっと 妄想してしまう!
後日、未沙が風邪気味でW.Cに駆け込んだりすると・・・(w)です
否 未沙が輝ハウスに通ってるの目撃されてるだろうから(爆)
煙のアル所に炎あり!ですじゃ~~~! 危ニャイ バボ@妄想趣向
てか、姐~さん 綺麗でホコロブ、お話を 有難うございました!
たいへん 淡くも甘ぁい二人 美味しゅう 御座いました

Re 「ふたりの♡」様 

周りに気付かない2人
話に夢中だし、まさかそこまで注目されているとは思ってないんですね~

周囲は2人をどう見てるか ・ 接しているか
妄想が弾むテーマです。ウチのお2人さんは基本友達カップルなので(ソレしか私が書けない)、職場ではイチャイチャしてくれません…。端から見て「いいパートナー」な感じで、休憩中の様子も爽やか雰囲気です。でもこのSSのようにヒガミ目線だと、「ハイハイ。ごっざんです」に見えます。クローディアは未沙の性格を考え「まだ決定的でない段階での冷やかしは仲の進展を妨げる」と、基本静観&相談されれば乗る感じです。オリジナルのお2人さんは、どうでしょうネ (*´艸`*) FIRSTならやりそうなテーマの気がします。

2人より年上が多い職場でしょうから そうやっかまれないとは思いますが、「どこまでいったのかな?」は思われてるでしょうね。

プライベート・タイム時点の2人仲
気持ち的に、かなり進展してる風ですよね !? ラストのマフラー掛けや腕組みは随分自然でしたが、アレが初腕組みとしても全然アリな気がしました。でもまあ、定番化しつつあったとSSでは致しました。

では、深い仲だったか
う~~ん…。私的には「軽いキスまでならアリ、それ以上ナシ」でしょうか? ディープまでしてたら、輝は止まらんハズだ! かといって最後までいってたら、ロマネスク・キッスは完全に浮気です。と言うか、軽いキスでもしていたら浮気です。なのでウチでは僅差でキス無しです。

いやぁ、妄想って楽しいですねー e-68

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