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白い薔薇によせて



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倉庫 (改訂前記事など)

【旧版】 第28話 MY ALBUM ~side 輝~

書き方の変更に伴い、改訂前を残しました。頂いた拍手20とコメレス2は「改訂版」に引き継いでおります

ちょっと「空白の二年間」&「輝の苦悩と悲しみ」を書きたくなりました。たんぽぽ野原の風景や音楽が優しいが故に、余計に輝が悲しみが伝わります。

輝の心のアルバムをご覧下さい。


これって、パーメモをパクリまくりでしょうか?著作権訴えちゃうぞ!とか、ネタバレでぶんすか!とかないかしら。

疑問に整理を付けたいのです。
1.フォカー先輩「女でもこさえたか?」 輝「そんな人、いればいいですけど」 って、どういうことよっ!?
2.「好きな女を守る…、いい仕事。好きな人。…好きな人か!」
    ダレ!

皆さま、どう思われていました? あたいは、こんなん出ました。   

ほい!
2011.6.11 UP
2012.3.14 改訂に伴い、倉庫に保管


八月、輝は治安維持のためのパトロール部隊の指揮官の一人として任命された。各地で起こり始めた、ゼントラーディ人による暴動に対応するためだ。今のところ、数人が町中で乱闘する程度のものであったが、いつ武力抗争に発展しないとも限らない。

「今更、ヤツらと争いたくないな。」
「そうね…。同じ地球で共に生きているんですものね。…でも、これは彼らのためにも必要な任務だわ。」
「ヤツらのために…?」
「だって、ただ力で押さえ付ければいいわけではないでしょ。彼らが何故そんなことをしたのか、どんな思いを抱えているのか、それを分かって対応しないと。お互いが傷つくし、暴動はいつまでも止まないわ。」
「俺も、力で押さえ付けるのは嫌だな。できれば、納得して止めて欲しい。…でも難しい任務だな。」
「本当にね。でも、体が大きくても余り文化を知らなくても、彼らは私たちと同じなんですもの。」
「うーん、大戦後から入隊した奴らが多いだろ。そこんとこが分んなかったり、バルキリーの力加減ができなくて、余計争いごとが大きくなりそうだな…。」
「ゼントラーディ人の感情も、新人の対応も、分かる指揮官じゃないと務まらないわね。…あなたみたいな。」



十月になり、パトロール隊のシステムも、人員も上手く回るようになった。輝も一時より、大分落ち着いた生活を取り戻していた。しかし、治安維持パトロールは、輝にとって決して楽しい任務ではなかった。

月面アポロ基地での太陽系内パトロールや、新型機テストパイロットの任務は、ゼントラーディ人や監察軍との戦闘に備えたものであった。しかし、実際には戦闘をするわけでなく気楽だったし、高性能の新型機を操れることは楽しかった。

対して、治安維持パトロール隊の任務は、目の前の人間に対峙しなくてはならない。物盗りや食い逃げ、器物破壊や喧嘩など形は様々だが、根底にある原因は同じだ。短時間で復興していくために地球の文化や事情を基本としてできている現状の中を、ゼントラーディ人が生きていくのは難しいのが現実だった。
彼らは長い間知識や生活を制限されて、文化的思考を持たず生きてきた人々なのだ。しかし、ちゃんと働いて豊かな生活を送りたいと思うし、努力もしている。なのに上手くいかない苛立ち…。そのような彼らを、時に説得して、時には銃で威嚇しなければならない。
自分に一体どんな言葉や銃が持てよう…。そんな迷いや葛藤を抱えながらも、その時できる自分の精一杯で対するしない日々。パトロール隊の仕事は、地球人とゼントラーディ人が共存していくことの難しさを目の当たりにさせられるものだった。
戦闘での損傷により、ボドル艦隊の撤退についていけずに、地球に残らざるを得なかった者達が馴染めないのは分かる。しかし、一度は地球の文化に目覚めて選んで残りながら、再び戦いの日々を求めようとする者達も多かった。

「文化を…、戦闘以外の生き方を知らなければ、また戦争になかもしれない。」
「人類の歴史も戦争の繰り返しで、絶えず世界のどこかで戦いがあったわ。」
「戦争なんて何でするんだろう…。」
「戦争を始める理由は、利害であったり、生存していくためであったり。…それどころか、それぞれの正義や愛のためと信じてであったりさえするのよね…。」
「どんな理由でも残される結果は、失う悲しみや虚しさなのに。あれだけ大戦争を経験して、たくさんの犠牲を払ってから、まだ二年もたってないのに!結局、いつまでたっても戦争が止められないのが人間なのか…?」

輝はそれが悲しくて、未沙に日々の葛藤やつらい心情をこぼした。彼女ならば自分の言いたいことも気持ちも分かってくれるはずで、何でも話せたのだ。未沙には輝の心境が痛いほど分かる。自分は、あの激しい宇宙戦争を彼と共に生き延びてきたのだ。それに同じ想いを抱えながら、ライバーや自分は軍人であり続けていた。
大戦直後は、暗い現状や未来の予感があっても、ひたすら地球の復興を目指して任務の話もはずんだものだった。しかし今は、悪い予測を変えたくて、一人で抱えるには重い心情を分かち合いたくて…、話せば話すほど、話題は暗い方向へと向かった。

「戦争をやめられない地球人、戦争を忘れられないゼントラーディ人か…。」
「地球上で、地球人はおよそ百万人強、ゼントラーディ人は大きさが人間の五倍、力も強くて…、八百万人。」
「「 ……。」」

結果は明らかであった。話し合うことで戦争を予感するのがつらく、二人は次第に語り合うことが少なくなっていった。
日々増す、地球人とゼントラーディ人との緊張。閉塞的な現状と気持ち…。そんな日々に輝は疲れていたのかもしれない。

輝の心は現実からの逃避を欲していた。



その日、輝は任務で疲労困憊していたが一晩中浅い眠りしか訪れず、ベッドで膝を抱えて座っていた。昨日はゼントラーディ人が振り回すステテコを避けきれなかった部下がそいつを殴り、タコ部屋全体であわやの大乱闘になるところだった。輝が二人にラリアートして止めたのだが、殺気立っていた両陣から、何故か拍手喝さいと腹巻やら地下足袋やらが飛んだ。

(アレはひどかった。…なんで俺は軍隊にいるんだろう。毎日毎日、バルキリーで空から監視して、銃を振り回して。ただ空を飛べるだけでいいのに…。)

まぶたに、優勝を決め、ウイニングランで輝に親指を立てて誇らしげにする父が浮かぶ。
後ろを付いて飛ぶ少年の自分を振り返り、風に髪をなびかせて笑うフォッカーが浮かぶ。

(あの頃は、飛ぶことはただ楽しいだけのことだった…。親父が死んだって、飛行機が一緒だった。)

耳元を抜ける風の音、体に心地よいプロペラの振動。同じ釜の飯を食べた仲間と、飛行機同士で肩を並べて納得できる演技ができた時の達成感。見知らぬ同士でも、ライバルであっても、共に最速を狙う高揚と一体感。

 ― 今…、そう、今でも全てを覚えている! 

いつの間にか輝は大空を翔けていた。
次第に体の力が抜け、眉間のしわがほどける。

フォッカーに誘われて行った、マクロスの進宙式。初めて操縦したバルキリーで、ミンメイを助けた。閉鎖空間で二人きり。不器用ながらも彼女のために作った小さな家の中で、一生懸命に工夫して食事を作って待っていてくれた。日々不安は募ったけれど、いつも明るい彼女が意地らしくて、可愛かった。
絶望するミンメイを助けることもできず、ただ抱きしめることしかできない自分が情けなくて…。たったひとつ浮かんだ、好きだという言葉が言えなかった。
デートの約束ができた日は、会えるまでワクワクしてたっけ。会っている時は、楽しくて可愛くて…、いつだってドキドキしていた。
女の子と付き合ったこともなく、どうすればミンメイに近づけるか分からなかった。けれどそんな自分なりに、懸命に彼女を喜ばせ大事にしようとしたつもりだった。

 ― 今はただ懐かしい、初恋の想い出…。

輝は立ち上がると、ミンメイの曲をかけた。彼女の歌と共にあった、マクロスの仲間との楽しかった日々。それらが次々に脳裏に甦り、その時々の幸せな気持ちになった。

(変わらない歌…。ミンメイは元気にしてるかなぁ。)

戸棚の奥の片隅に、そっとしまっておいたアルバムをめくる。生き生きとした彼女の姿に、目を細める。最後は、彼女への想いとともにしまった二人の写真があった。まだ16歳の自分と15歳のミンメイ。

午後からは勤務だ。昨晩は眠れなかった分、体だけでも休めておこう。アルバムを閉じると、ベッドに横たわり目を閉じる。自然と口元が緩み、輝は穏やかな眠りに入っていった。その表情は、まだ戦争を知らない少年のようにあどけなく、満ち足りていた。



「あー、遅刻するかと思った。まさか、あのまま寝ちまうとはなあ。」

輝は空から探索していた。地上はどこまでも、荒野と瓦礫しか続いていないような気がする。

「あれ?なんだろう、あそこ。もしかして…。」

遥か前方に見えた黄緑色の群れに、バルキリーを着陸させて地上に降りた。

「花だ。…緑だ。」

黄色のタンポポと綿毛だ。フォッカーとの思い出がよぎる。タンポポの咲き乱れる広い野原の丘を、ゆっくり飛行するプロペラ機。若き日のフォッカーが手を振ってくれ、まだ幼い少年の輝が駆け寄っていく。

優しく平和だった頃…。



―― 画像を掲載していましたが、削除しました ――
楽しんで下さっていた方、ごめんなさい

TV版 28話 より 「プロペラ機で輝を振り返るフォッカー」

        


現実にもどった輝は、そんな平和な風景の中に、瓦礫と、弾痕があるバルキリーの残骸があるのを見上げた。
あの時、自分はミサイルの雨にさらされた。そう、街が人がここで失われた。
まだあれから二年もたっていないのだ…。

足元のタンポポが滲んで見える。



輝はコクピットに座って、遠い空を見つめながら、フォッカーに語りかけた。

「先輩、俺、まだ軍に残ってます。」
「どうした輝!情けない面しやがって。お前、ミンメイちゃんを守りたくって軍に入ったんじゃないのか? 彼女はどうしてる。」
「ミンメイかあ。そう言われても、しばらく会ってないもんな。」
「会ってないだと? なんだお前、他に女でもこさえたのか!?」

一瞬、モニターの横に差したタンポポへ目を向ける。

(い、いやいや、別に “女” だなんて…。)

「そ、そんな人、いればいいですけど…。」
「ほんとうか、輝? 俺が軍隊に入っていたのはなあ、女が好きだからだ。好きな女を守る。いい仕事じゃないかあ。えぇ?あっははは…。」
「好きな女を守る…、いい仕事…。」

輝の瞳に光が宿り、操縦桿を握った。入隊した時の気持ちを思い出し、力がこもる。

「好きな人。…好きな人か!」

(そうだ、俺は争いや破壊がしたくて軍人になったんじゃない。大事なものを守りたくて軍に入ったんだ。)

空へ飛び立った輝を、タンポポ達が見送っていった。


             タンポポと綿毛と空56_13748338


通信機からミンメイの歌う「0-G Love」が聴こえてきた。

「ミンメイ!」

以前と変わらない、彼女の明るい歌声。輝は、ボリュームをあげた。

(街から街へ巡業して回ってるって聞いたけど、元気かな。)

「皆さん、街が日一日と復興しているのも、全て皆さんの努力によるものです。リン・ミンメイは、そんな皆さんを励ますために来ました。そして彼女は、これからも皆さんのために歌い続けます。地球をメチャメチャにした、許すべからざる軍人どものためにではありません。」
「カイフン…。」

折角暖まりかけた胸の奥が、スッと引いた。


「隊長、バルキリーを離れるのなら、ちゃんと無線機ぐらい持ってって下さい。」
「すまん。それより、聞いて驚くな。レッドゾーンに野生のタンポポが咲いてたぞ!」
「まさか野生のなんて…。冗談ばっか。」
「ほら。これが何よりの証拠だ。」
「待ってくださいよ。この辺り一帯は、自然再生計画区域から外れているんです。」
「俺だって驚いたよ。上空から緑が見えたときは。」
「それじゃ、自然再生計画の種が飛んでって、根付いたんですね。すごいなあ。」
「ところでお前たち、悪いが、そのまま予定のコースでパトロールを続けててくれ。」
「お、どこかへ回られるんですか?」
「グランテ・シティに、ちょっと寄ってくる。すぐに追いかける。なにかあったら、コールしてくれ。」
「隊長。」
「心配するな。降りるときはちゃんと無線機を持っていくよ。頼んだぞ!」



グランテ・シティでのミンメイとカイフンは、言い争って険悪な雰囲気だった。
荒んで乱暴なカイフンも気になったし、ひどく疲れたようなミンメイも心配だった。そんな彼らに心を残しながら、輝はビヨン・シティへ暴動鎮圧のために踵を返した。



「武器まで持ち出すとは、あいつらじゃ荷が重いぞ。早く行かないと。」

急いでコクピットに乗り込むと、差してあったタンポポが、まだ暖かい10月の風に可憐な面を揺らしているのが目に入る。

その様に、未沙の顔が重なる。



―― 画像を掲載していましたが、削除しました ――
TV版 より 「穏やか表情で輝を見上げる未沙」



(きっと未沙も喜ぶ。)

輝が微笑んでタンポポを優しくなでると、花はくすぐったそうに面を摺り寄せてくる。しかしすぐさま口元を引き締め、キャノピーを閉じた。

その時の輝は、すでにもう闘いに向かう隊長の顔だった。



帰還すると、滑走路の端で未沙が浮かない顔で壁に寄り掛かって待っていた。ついさっき、通信でツンツンされたのを思い出し、輝もつい少し表情が硬くなってしまった。

「隊長失格って、もう一度言いたそうな顔ですね。」
「別に。」
「ヘンですよ、さっきの少佐は。」
「グローバル総司令が顔を出すようにって。」
「総司令が? 今の事件のことかな。」
「それで…、ミンメイに会えたの?」

輝は思わず足をとめた。さっきのミンメイの顔が浮かぶ。

「マネージャーのカイフンと、今グランテにいるって聞いたけど。」
「会うことは会ったけど、話はしなかった。遠くから見ていただけさ。」
「どうして話さなかったの?」
「そんな雰囲気じゃなかったんだ。」
「何かあったの?」

未沙に根掘り葉掘り聞かれているような気がして、苛立ちを感じる。先程、通信でツンツンした態度をされたのも、本当は気に障っていたのだ。もちろん私用で任務を離れていた自分が悪いので、言えなかったが…。つい、もう構うな、という気持ちになる。

「別に!」

輝の後ろを付いて歩いていた未沙が、通りすがりに封筒を手渡してきた。

「ん、何これ?」

輝が封筒を開けると、未沙の写真3枚が入っている。

「ええ!?」

何で?と、すでに背中を向けて歩いていた未沙に目を向ける。輝の声は聞こえているはずなのに、逃げるように走り去って行く彼女を、呆然と見つめた。



グローバル総司令の部屋をノックする。

「一条大尉、参りました。」
「入りたまえ。早瀬少佐から詳しい報告は受けた。危惧していたことが現実になってしまったようだな。」
「これで済めばいいんですが。」
「来てもらったのは今後のことだ。」

パトロール隊の隊長は他にもいるが、グローバルは、このまだ少年の面影を残す十九歳の青年を、最も信頼していた。パトロール隊に関する大事な意思決定は必ず輝と共に行い、実行も任せていた。

輝も、太陽系内や地球上での対巨人向けパトロール隊の立ち上げ、宇宙空間に主眼を置いた新鋭機のテストパイロットなど、レールが敷かれていない任務の先頭にたって臨み、その期待に応えた働きをしてきたのだ。

「と、言われますと?」
「この先、同じような暴動が起きる可能性はある。だとしたら、今のうちにパトロール隊に所属しているゼントラーディ人を他の部署、例えばマクロスの内部勤務に移しておいたほうがいいかと思ってな。」
「そうですね。僕の隊にも数人いますが、今後同じようなことが起これば、ゼントラー人同士が殺しあうことも…。」
「よしっ! ゼントラー人の配置転換をしよう。」
「分かりました。 」

(かつての仲間と傷つけ合うなんて悲しいこと、させられない。
…それにしても、いよいよ、だな…。)

輝は気を引き締めつつも、心の底ではため息を吐いた。



他の隊長との打ち合わせを終えた輝は、帰路につきながらマクロスを見上げる。カイフンを最低と言って突き放すミンメイも、彼女に愚痴を言って当たるカイフンも、以前の彼らとは変わってしまったように感じる。

「上手くいってないのかな、あの二人。1年前に会ったときは、あんな感じじゃなかったのに。」

輝の部屋では、フォッカーのヘルメットとミンメイのアルバムが、マクロス航海時代の名残りを残していた。



その頃、輝のバルキリーのコクピットには、萎びれて頭をたれたタンポポが一輪残されていた。

「あれっ?全く!ゴミは捨ててって欲しいなぁ。」

整備員は、タンポポを無造作に放り捨てた。タンポポは風が冷たくなってきた夕闇の中、どこへともなく飛ばされていった。



あとがき

輝の悲しみと苦悩は、パーメモ頼りに、結構がんばった。未沙、いいお姉さん&戦友だな。

馬鹿だけど、回想シーンは自分で書いてて泣けてきた。

ねつ造のたんぽぽネタ、最後まで苦労した。いつの間に摘んでるんだ、輝。その後、たんぽぽ構うスキがないない。

前書き・つぶやき・脚注の使い分けをどうするか。味が出るようにしたい。

たんぽぽとお空の画像、もう少し大きくしたい。いずれチャレンジすべし。

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