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「SS (二次創作小説)」
超時空要塞マクロス 第二部

黎明のモノローグ

抱き合う輝とミンメイを見た、未沙のMonologモノローグ独白


彼と彼女の目が合った時、それ以外の存在であった私は
多分 ―― 瞬時に、二人の世界から消えたのだろう

2012.2.11 UP



彼の胸へと一心に駆ける、彼女の素直さが眩しかった
年上の私は飾らない彼の優しさに、恥ずかしさと不器用さで応えるのが精一杯だったから
一人前になってゆく彼を手助けできるのは嬉しかったけれど、縮まらない年の差が嫌だった

彼が守るかのように包み込む、彼女の小さな身体が羨ましかった
上官の私は重圧や不安に立ち向かう彼を前に、時に護るような気持ちにすらなったから
彼と同じ目線で前を向いていられるのは誇らしかったけれど、向き合うには自信がなかった

彼と挨拶を交わして別れる時が、何故にあんなにも切なかったのか
隣にいても互いを隔てる距離に、私は何を求めていたのか
身体を合わせて抱き合う彼と彼女を見た時、分かってしまった

嫌だと泣いて縋れば、離れてくれただろうか
喉を絞って名前を呼べば、私を見てくれただろうか
泣けるわけがない 呼べるはずがない

求めるように彼女を掻き抱いた彼の手が、私の背に愛を伴って伸ばされたことはない
彼は私が心の奥底で欲したそれを、当たり前のように彼女に与えたのだ
再会の喜びと安堵の優しさを湛えた瞳は、それ以外の色を宿していた

だから私はひたすらに妬ましさと苛立ちに身を焼いて
けれど私は醜さを内に押し込めて、ただ浅ましく彼と彼女を見続け
結局のところ私は ―― ただ命令でってみっともなく2人の間に割り込んだ

昨日までの宵闇にひとり残されて立ち止まってしまえば
射し染める暁光ぎょうこうに輝く一対となった彼と彼女を世が祝福しているかのようで
再び動き出した運命を知らしめる黎明れいめいに ―― 私はただ、畏怖した

彼に「気を付けて」と言うのはいつも私だったのに、彼女が言うから
飛び立つ彼を見送るのはずっと私だったのに、彼女が追うから
だから、私は ・・・・・・

恋をするのは初めてじゃない
恋を失うのも初めてじゃない
恋は切なく ・ 愛は苦しいことは、知っていた

それでも、失い続けた私に残された全てを賭けて踏み出せば
恋の芳香は甘美で、愛はただひたすらに癒しだった
切なさと甘美が、苦しさと癒しが、めまぐるしく胸に訪れる

あんなに嫌いになりたいのに、こんなに可愛いミンメイ
あんなに好きなのに、こんなに憎らしい輝
あんなに嫌なのに、こんなに可哀想な、私 ・・・・・・ !

意思も知恵も太刀打ちできない ambivalentアンビバレンツ な感情に、進むことも退くことも出来ずに戸惑うばかりで

こんな私を、強く抱き締めてくれたなら
意気地のないままの私を、さらってくれたなら
今この時のままの、輝と未沙でいられるのに

渦巻く思考と、うねる感情の波間に遠く輝く灯し火ともしび
荒海に飲み込まれて砕け散った小舟のような私に残されたのは
ただひとつ ―― 貴方が好きだという心だけだった


Will you love me tomorrow?


この想いを伝えたなら、貴方は私を愛してくれるでしょうか


あとがき
Will you love me tomorrow?
オープニングで未沙が髪を掻き上げるシーンの歌詞。これはまさに未沙にとってのマクロス、と思います。やっと出せました。

黎明 ―― goo辞書
1 夜明け。明け方
2 新しい事柄が始まろうとすること。また、その時。

ambivalent ―― 辞書・ネット検索など複数の資料を整理
哲学用語。「両極性」「両面価値」「両面感情」
愛情と僧悪、独立と依存というように、全く正反対の感情を同時に持つ心理状態のこと。この状態は本人にとってストレスとなり、それが更に新たなストレスを呼んで心理的混乱を招くこともある。

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 Comment 

5/18 拍手鍵コメ様 

拍手小噺「れいにい ないと ♡」
もしかするとPC以外からご覧でしょうか? 確認しましたらPCからならSS「Rainy ~」を拍手で見られる状態に思われます。携帯用の拍手を「れいにぃ ~」に変更しておきました。携帯は1種類しか小噺を登録出来ないので、時々過去の話に変更しております。もしPCからの閲覧でダメだったなら、お手数ですが再度ご連絡頂けると助かります e-68

ライバー
FIRSTの方が少し大人っぽくて格好いいですね SS「ライバー少尉~」ご覧頂きありがとうございます。過去のSSは新しく書く為の確認で読み返す時や拍手を頂きた時に再読して修正しています。アレは余りに読みにくかったので、お陰さまで気が付けました。

NA付録 御大特集
「薄さににびっくり、18Pの短い連載にもびっくり」 ―― 笑ってはいけないでしょうが、マクロスって色々とファンの期待を期待通り(諦めとも言う?)ハズして来るのですね。

サタン・ドール
「市長を説得する輝は格好いい」ですね。堂々として「ちゃんと隊長してんじゃん!」でした ―― のに、すぐ隊列を離れる変わらんヤツ ……。ここのカイフン以上に「マイ・アルバム」でミンメイにバッサリ言われて「ええ~~、そんなぁ」みたいな情けない顔の彼が、私は一番受け付けないです (-.-)

SS「黎明~」
私自身は気に入っている話です。お読み下さる方々と好みが違うようで、気に入ってるのがウケないと言うのは割とあります。でもいつの間にか20拍手を超えていましたねぇ。「こんなに可哀想な、私」云々は、優秀で本来プライドが高い未沙が自分を哀れむという、何とも悲しい気持ちを出しているつもりです。輝が惹かれて、未沙は失ってしまった明るさや無邪気さ、戦争などに振り回されない境遇 ―― といった物を全て持っているミンメイの存在を憎めたら楽なのに……。といった所でしょうか? 弱い者を守らずにはいられない損な人、という設定です。本当はミンメイって結構図太い所もあるのにね、ですネ。

前のコメントで
輝「マクロスが」はちょっと違った受け止めをしていたかな?と後で思いました。ズレていたらすみません。

ご存知の上なのかも知れませんが、拍手コメは1000字までで記事下のコメント欄だと制限がありません。パスワードを入れれば後から修正・削除も可能です。拍手欄はチョコチョコして書きにくいかなぁ … と思いまして、一応ご説明しました (^.^) 「では」
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