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「SS (二次創作小説)」
超時空要塞マクロス 第二部

あ・こ・が・れ

 今日は一条輝くんのお誕生日につき、記念SSです。20歳の誕生日を迎えた輝とそれを祝う未沙の、バースディのひと時を描きます。


イメージ・ソング

「マクロスTV版サントラ Vol.Ⅰ」 BGM No.15
 

「 あ・こ・が・れ 」

とっても かわいい曲です。
TV第8話で輝がミンメイと買い物しているシーン、だったかな? で流れています。


一緒に居るのが当たり前で、安心できる。いつも嬉しくて、楽しい。


( ―― でも、何かが足りない気がする )


未沙は最近、何故かそんな風に感じる自分に気が付いていた。

2011.11.4 UP


「 今日はあなたのお誕生日ね。20歳、おめでとう 」
「 サンキュー。やっとハタチだよ 」
「 それで、明日はお祝いをしようと思って 」
「 何かプレゼント、くれるんだ? 」
「 おめでとうの気持ち ・・・ かしら 」

ウソである。未沙はこの日のために、何をあげるか一生懸命 考えたのだから。

「 そりゃ、アリガタヤ 」 
「 感謝の心がない人ねぇ。やめよっかな~? 」
「 ウソ!ウソです! ありがとうございます 」
「 ん、よろしい。ではそれに免じて ――
「 で、何をくれるんですか? 早瀬さん 」
「 ちゃっかりしてるのね 」

のん気に誕生日翌日である、明日の約束をした輝だったが ――


ショッピング・モールを並んで歩く 輝と未沙


―― まさか、こんな高価な物をプレゼントされるとは思わなかった。


「 このライン、いいわね 」
「 こそっ なあ、未沙 ・・・ 」   クイ クイ と袖を引く
「 うん ・・ ? なぁに? ―― すみません。こちらの色違いを見せて頂けますか? 」

 店員が上客に、すぐさまご指名の商品を持って来る。かれこれ1時間以上もこの店で、輝は着せ替え人形と化していた。某老舗デパートの、高級紳士服売り場。スポーツ用品店がせいぜいの贅沢という輝にしたら、入った事もない店だ。

ディスプレイや店員の物腰からして、“ 高級 ” という感じ。


「 ひそ こんな高そうな店、いいよ 」  フリ フリ と手を振る
「 ちゃんとした物なら、成人式でも着れるじゃない 」
「 そんな先のハナシ ・・・ 」
「 あら、そんなのすぐよ 」

 輝は部下の結婚式に呼ばれており、確かにスーツが必要だった。今までも結婚式に呼ばれた事は何度かあったが、全て軍服で済んでいたのだ。しかし今回は相手の家庭が軍人色を嫌がっており、軍服は避けて欲しいと言われていた。


「 俺、スーツなんて初めてだし、安っすいので、いいよ
「 それじゃ、服に着られちゃうわ 」
「 普通は逆じゃない? 」
「 “ 着られる ” のは、サイズも色も自分に Just じゃないからよ 」

2人は同時に、前の鏡を見た。




 大戦直後は余裕もなくて、式を挙げる人などいなかった。しかしあのような未曾有の危機に、人は自分の人生を見詰め直すのだろう。世の中が落ち着きを見せ始めると、次々と入籍や挙式をする人が増えた。

 それは2人の周囲も同様で。数少ない輝より年下の者でも、マックスのように所帯を持つ者が結構いる。彼のように10代で生涯の伴侶を決める事は、そう珍しい事ではなかった。ことに軍内では。

 それはマックスのように運命の出会いがあったからかも知れないし、1人で生きていくには辛すぎる今の世の中で、身を寄せ合っていたかっただけかも知れない。


「 ・・・ よ・要は、着慣れよ。式の前に何度か着るコトね 」
「 スーツなんて、どこに着てくのさ 」
「 結婚式とか、成人式とか … ? 」
「 それ、本番じゃないか。 ―― とか? 後は、ナニ? 」
「 ん、もうっ。あなたは黙ってプレゼントされてれば、いいの! 」

 未沙は「なんであげる私が意地悪されるの?」等とブツブツ言いながら、しっかり会計を済ませてしまう。セカンドバッグやコートも含めたスーツ一式で、「しめて6ケタ・お買い上げナリ!」だ。

未沙は指紋と静脈での認証を済ませ、カードで1回払いした。


( こんな金額 ―― ポイントが楽しみ ♪ )


Many Many ネクタイ

綺麗だから載せているだけで、こんなに買っていません w


ただ今、特訓中 ―― …


 輝の家で早速広げ、ネクタイを結ぶ練習だ。新品なのに、既にヨレヨレのクタクタ。しかし未沙が多分、後でアイロンを掛ける事だろう。

 今まで輝の家にはアイロンが無かったが、コードレスの物が欲しかった未沙が、お古を輝に断って持ち込んだのだ ―― というのは言い訳で、その実は輝の洗濯まで(いつの間にか)するようになっていた未沙には、いくら綺麗に伸ばしても残る細かなシワが耐え難かったのだ。


「 不思議ねぇ … 。なんでプラモデルはあんなに細かく作れるのに、コレができないのかしら 」 
「 感心してないで、ちゃんと教えてよ 」

 何とかそれなりの形までこぎ着けたが、輝には「毎日3回練習」の宿題が出た。夕食の用意をする未沙を背にし、輝はため息をつく。

「 スーツなんて、どこで着て慣れるんだよ 」


 輝が仕事に行く時は大抵が軍服で、自宅ではトレーナーの上下やTシャツとジーンズだ。仕事後や休日に街へ出る時でも、せいぜいちょっとしたスラックスにシャツ。スーツなど着るような場所には行かないし、改まった付き合いも普段はない。


マロンシャンテリー


 今日のメニューは「ハラ一杯食ってみたい」との輝のリクエストで、餃子。未沙が皮から作ったそれは、モチモチして美味しい。彼女いわく「 餃子は肉も野菜も入って保存も利く、便利おかず 」らしい。

「 ねえねえ、未沙。具、余ったよね 」
「 まだこんなに皮があるじゃない 」
「 それは後でおつまみにして、アレ焼いてよ 」
「 うふっ、好きねぇ 」


 輝は餃子の具に卵と小麦粉を混ぜて、油を敷いたフライパンに広げて焼いた物が大好きだ。―― 割と子供舌なのだ。未沙は冷凍用にしようと多めに作っていた分で、ご要望通り作ってあげた。

 その上「バースディなのに、お手軽メニューなんて!」と、 “ マロン・シャンテリー ” と言う栗のデザートも、自宅で作って持って来た。

「 んまい! これならいくらでも食べられるな 」
「 うふふ。た~んと、召し上がれ。お代わりもありますよ 」


 輝は肉汁たっぷりのジューシーな中味にハフハフしながら、次々と口に運ぶ。未沙は、男の人が美味しそうに食べるのを見るのが好きだ。―― 父がそんな人だった。

 頬を膨らませて食べる彼を見ていると、ちょぴりお母さんになったような満足感がある。輝は未沙にとって、つい世話を焼きたくなるような所があった。輝にとっても未沙は、美味しさと満腹感で満たされる気持ちと最早セットで ―― イヤ・イヤ ・・・ つい甘えたくなるような気持ちにさせられる。


 楽しくて、ラクちんで。ちょっぴりウキウキして、だけどどこか照れクサさもある ・・・ こんな感覚に2人は既に馴染んでおり、心地よい日常だった。

「 俺たち、食べるの好きだナー 」
「 輝はネー 」
「 呑むのも好きだナー 、俺たち 」
「 私はネー ・・・ あら、イヤン

そんな暖かで安心する気持ちを、分かち合う2人 ――


しかーし!


 油断できないのは、たまに当たる輝の特製 びっくり餃子 。皮とだけなら、アンコ辺りは油で揚げて結構旨いかもしれない。しかし 「分かりませんように」と、ご丁寧に餃子の具の中心に埋まっているのだから、キワモノだ。


「 う゛ぐわ゛ぁ ・・・ っ。 ごれ゙、グミ゙ 」


カラフル グミ & ジャム
♪ あ・こ・が・れ


「 ぐうぅえぇぇ。 ・・・ ごれ゙、ジャム゙ 」


 「未沙に食わせる!」と意気込んだ奮闘虚しく、何故か輝ばかりがアタリを引く。食事中に「ぎゃあ」だの「おえ゙~っ」だの汚い音ばかり発している輝だが、実は意外と食事の所作はきちんとしていた。未沙も箸遣い等を厳しく躾けられたが、祖母に育てられた時期がある輝も多分そうだったのだろう。

 未沙は人が口を付けた物はイヤなたちだ。親とだって遠慮したい。だから “ 迷い箸 ” や “ ねぶり箸 ” 等する人とは、一緒の皿を囲みたくない。増してや口の中の物が見えるような話し方や食べ方をしたり、音を立てて噛む人は絶対に嫌だ。


「 ふふ。自爆ね 」
「 む、無念 ・・・ 」

 輝は案外と気が付き、食事中に鼻をかむ時はちゃんと席を外すのだ。未沙は生活の基本である食事がイヤな人とは、いくら好きでも一緒に暮らせないと思う ―― だから、輝がちゃんとした人で良かった。


「 何で? 具が透けて見える? 」
「 さあね。日頃の行いかしら? 」
「 なら俺、ばっちりのハズなんだけど 」
「 だからクジが運がいいのね。サッスガ ~ 」  ぱちぱち
「 あー、ドモドモ 」

 実は、包み方で分かるのだが … 。ゲテモノ料理はご免です。輝には責任を持って、全て、自分で、消化してもらいます!


( 輝といると、楽しいの )


 彼と一緒に暮らしたら、きっと毎日が楽しいに違いない。けれど輝は自分より年下の者が次々と結婚していっても、一向に “ 結婚 ” を意識してはいないようだった。未沙にはそれが少しだけ、物足りなくもある。

 何故なら、未沙は知っているのだ。愛し合う男女が家庭を持って一緒に暮らす事が、どんなに素敵で幸せな事なのか。そんな家で、未沙は育っていったのだから。


( 輝は一緒にいたいとか、寂しいとか、思わないのかしら …… )


 未沙には考えが及ばなかったが、輝は逆に知らなかった。留守が多い父と、時々祖母と ・・・ 3人きりの家族だったから。


 それに最近の輝は、必要とする時にはいつも未沙がいてくれ、欲しい言葉も力も与えてくれた。美味しくて暖かい食事と、清潔で快適な家と、柔らかな服。優しい笑い声、色とりどりの綺麗な物 …… 。

 幼い頃、ホントは少しだけ憧れた。しかし少年の日には心の奥底に沈み込み、そして父を失してからはその存在すら忘れていた ―― 大事な物は、みんな未沙がくれた。


ぽり ぽり ぽり

「 んっ !? これイケる 」


うんにゅ~~~う

「 チ ~~ ズが、のび ~~~ る 」


 輝は餃子の皮のおつまみ ―― 素揚げにして塩とスパイスをまぶしたり、ピザにした物も大好きだ。誕生日だけど特別な事はしていない、いつもの時間。ちょとだけご馳走で、週末なのでちょっぴり多めのお酒で ―― 未沙は結構オシャレして。

 それでも輝には、こんな手作りで豪華なバースディは初めてだった。未沙も家族がいない彼の、誕生と成人を祝ってあげられるのが自分である事に、誇らしさと喜びを感じていた。


(( これからも、ずっと ―― ))


街灯の下を歩く 輝と未沙


「 じゃあ、おやすみ 」
「 おやすみなさい。送ってくれてありがとう 」

 いつも未沙の家の玄関で、2人は別れる。輝は優しい。気が利かない所もあるが、それはやり方を知らないだけだ。未沙を気に掛けてくれているし、真面目だから2人の事もちゃんと考えてくれているだろう。

 だから安心して、彼に任せておけばいいのだ。自分はただでさえ年上で上官で、彼にとってはプレッシャーとなり得る存在なのだから ―― 待ってさえいれば、きっと ・・・ 。


「 気を付けて帰ってね 」
「 ん。また 」
「 またね ・・・ 」

 寂しい ―― そんな気持ちで一杯の未沙の胸は、切なさで膨らんでいるのに … ! その一言が、どうしても言えない。

 最近は未沙も仕事が立て込んできて、以前ほど2人の時間が持てなくなっていた。「時間が合う時は一緒に過ごしたい」と、家事は輝の許可を得て留守中に済ませている。

 指令センターの人員も、かなり育成が進んだ。未沙は今では重要だったり、困難な作戦でしか指揮を執らなくなっている。その隙間を縫うようにして、新たに入ってきた業務。それは指令センターだけでなく関連各部署をも含めた、業務の再編とマニュアルの作成だった。

 「もしかしたら、異動になるかも」と、未沙はそんな予感がしている。上の方で何か大きな計画が動いているようで、近々自分にも何らかの命令が下る可能性がある。 グローバルが、未沙の過去の経歴や功績を整理しているのだ。


「 輝も一時大変そうだったけど、落ち着いてきたみたいね 」

 輝が新たなパトロール部隊を束ねるのに苦労している事は、彼自身やウワサ ・ 他の隊員の様子を見れば、未沙にも分かった。だから、気持ちを押し付けて負担になりたくない。輝にとって今は、非常に重要な時期だ。彼の成長や軍内での評価が「今、この時機ときに掛かっている」、と未沙は感じていた。

 未沙自身も、多忙なこの時期に任務を差し置いて「気持ちを整理したり、落ち着いて胸の内を恋人に伝える」という、自分の為の時間を作る事に引け目があった。軍人の家系に生まれ、「軍人としての責任」をモットーとしてきた未沙。そんな彼女には自分より任務を優先する事が、誇りであり支えでもあった。

 何よりも本当は、「会えなくて寂しい」と彼にも感じて欲しかった。それに「私の気持ちに気付いて」という想いも、正直あったのだ。

―― けれども輝には、全くそんな様子は見られなかった。


( 輝にとって、私の比重は ・・・ その程度なのかも知れない )



穢れのない白の冊子
      満面の笑顔が愛らしいあの子と、優しく微笑む輝
                1枚もない ―― 写真 …… !


「 違う ・・ ! そんなんじゃ、ないわ 」


 クローディアが言うには ――

  『 男はね、そういう生き物なの 』
  『 “ そういう ” って? 』
  『 仕事とか、夢とか、趣味とか ・・・ ひとつの事しか考えられない 』
  『 私だって幾つも考えられないし、恋愛ばかりでもいられないわ 』
  『 男のコトだけじゃなくて、自分も分かってないのね。おバカさん 』
  『 うんっ、なによ 』

  『 いつもじゃない。“ 輝 ・ 輝 ” って 』
  『 言ってないわ 』
  『 言ってる。アナタの全身が言ってるわ 』
  『 言ってまセン 』
  『 彼の胸に、飛び込んじゃえばいいのよ 』
  『 そんなコト! ・・・ できないわ 』
  『 素直におなりなさい 』



 バー MICRO COSMO の店内で、周囲からの触れ合うグラスの音とクローディアの囁きが、未沙の心に静かに響く。

  『 これは、私の、本当の気持ちよ 』
  『 そうじゃないでしょ。“ そんなのハシタナイ ” とか、 “ 任務が ” とか思うクセに 』
  『 当たり前じゃない。私は女だし、軍人だし ・・・ できないわ 』
  『 女には、それができるの 』
  『 女だから、できないんでしょ 』

  『 ううん。男と違って女は、恋に捨て身になれる 』
  『 ・・・ なれないわよ 』
  『 それに大事な人を守るために、なんでもやれちゃうのよ 』
  『 やれっこないわ 』
  『 そういう風に作られてるの ―― やれる、貴方になら 』
  『 ・・・・・・ 』
  『 できる、わ …… 』


 ほの暗い中に溶け込んだクローディアの、濡れたような黒い瞳が綺麗で ―― けれども悲しそうで、未沙は言葉が続かなかった。




 頑な未沙の心にさえ染みいる、彼女の言葉と黒に滲む輝き ―― 亡くした恋がクローディアに教えた事、だったかもしれない。


『 あなたと彼は、愛して合っているんだから 』

『 結婚したいんでしょ? 彼と 』

『 好きなら触れ合いたいって、思うのが当たり前なの 』


 未沙の両親は教養が高く、まして父はリベラルな人であった。しかし男女の事に関しては割と古風で、母などは “ 慎み ” という言葉が日常で出る人だった。

夏のファッションが紹介されるTV番組を見ては

  『 未沙さん。年頃の女の子は、お肌を見せてはいけませんよ 』

ドラマでキス・シーンが出れば

  『 こんな早い時間に、いけないわ 』


 父は若い頃に留学した経験もあり、挨拶のキスだって知っていたはずだ。しかし母との日常でキスはなかったし、ましてや男女の間柄はの事は、ほとんど未沙には伺えなかった。

―― だから未沙にとっては、男と女のことは秘め事で。

  『 未沙さん。♪男はオオカミなのよ~ は、本当のことです 』
  『 女性は自分で、誇りや身体を大切にしなくてはなりません 』



 潔癖な所がある未沙もそれなりの年齢なので、関心もあるし子供のように「嫌悪だけ」という気持ちでもない。読書が趣味だから、ラブ・シーンだってちゃんと知っている(ちょっと乙女チックに、だが)

  『 肌を許すのは、お嫁にいく方だけにです 』


 父と母は見合い結婚だったが、実際は恋愛だ。元武家という家柄や元手があり、かつ商才にも長けていた祖父は元々の財を更に大きくし、早瀬家はかなりの資産家だった。

 もっと高みを目指し、良縁を ・・・ と妙齢の資産家や名家の娘を招いた、パーティーと言う名の集団見合いの席で ――


―― お互いに、一目で惹かれた。


 手違いで紛れ込んでしまった、金も後ろ盾もない、ただ家柄が良いだけの没落宮家のひとり娘。家の更なる発展が生き甲斐だった祖母が特に反対したが、結局2人の熱意の前に万事に決定権がある祖父が折れた。

母は多くを語らなかったが、未沙はそんな運命的でドラマティックな、唯一の恋に憧れたものだ。


 年上の青年に一途な恋心を抱き、綻ぶように女性らしい輝きを見せ始めた未沙。


カラー Wedding March

乙女のしとやかさ 清純 情熱的 歓喜、素晴らしい美


 そんな魅力を漂わせて若い男女が集う寮に入り、親の目が届かない所に行ってしまう年頃の娘 ―― 両親が余計に心配したのは、無理もない事だった。


( 今日も楽しかった ・・・ )


 マクロス内でも、マクロス・シティでも。恋人たちが身を寄せて想いを語り合う光景は、至る所でよく見られた。無粋な言葉だが “ 産めよ増やせよ ” の戦後なので、結婚や出産を政府が奨励していたのだ。

 見る方が照るほどの熱々カップルや濃厚に愛し合っている2人などは、未沙も思わず目を反らす。でも「愛し合うって、ああいう風なのね」と思うし、正直に言えば憧れる気持ちが無くもない。

それでも ――


並んで流し台にに立つ、父と母
      慣れない後片付けを手伝う父と、それを嬉しそうに見守る母
            アタリア島防衛戦から帰宅し、涙を流す母を抱きしめてキスをした父


―― 未沙は本当の愛を、自分は知っていると思う。


( 私は、とっても、幸せ )


 輝とは、ドラマチックでも情熱的でもない。ただ一緒に仕事をしたり、出掛けたり、休日を過ごしたり ・・・ 。そんな日々に最近は、なんとなく自分でも説明できない「寂しさ」のような物を感じはする。

でも ―― ― -


( いつか、きっと言ってくれる ―― 好きだって )
( 結婚しよう って )
( そうしたら、ずっと一緒にいられるんだもの )


『 誕生日祝いにマーズ・クリスタルのペンダントを贈ります 』


火星から昇る地球
♪ あ・こ・が・れ


 太古の星の輝きは、戦火で失われて久しい ――


“ そばにいられること ”

未沙にとっては、それが一番大切なことだった。



第31話 「Satan Doll」へ

あとがき
未沙の結婚への想いです。輝とのやり取りは、「♪ あ・こ・が・れ」をイメージして、ポップで楽しい雰囲気にしたつもりです(ホントは街中デートにしたかった)。後半はガラリと雰囲気が変わってしまい、切な目になってしまいました。

輝のスーツ
さあさあ  輝の鬼畜度を上げますよぉ ~! このスーツが「プライベート・タイム」で輝がミンメイのデートに着ていく、謎のアレです。

スーツ姿は脳内補正か未沙の “ あばたもエクボ脳 ” で、カッコよくご像像下さいませ。コートは「ロマネスク」で、「何でスクランブルをかけなかった」と未沙を責めた時に着ていた物です。輝はブルゾンかせいぜいPコート?なイメージの私としては、「トレンチなんてやるじゃん」と思いました。

未沙父母の昔話
書こうと思っていましたが、「何もマクロスでしなくてもよいな」 と止めました。輝&未沙以外の人物設定を考えるのは楽しいし、話の厚みも出ると思います。未沙母は「お嬢様だけど、芯が強く勇気がある人」の、私設定です。

クローディアとの回想シーン
SS「第30話 Viva! Maria」の少し前です。「男はひとつの事しか ~」等は、恋愛相談などで調べた知識です。輝の第二部における行動は、“ 男女の脳の違い ” 辺りをガイドに考えております。恋人同士の仲を見る方法に、「俺たち」等と自分達を一緒に言うかどうか、があるそうですよ。 連発してくれてます、輝くん。

SSで語る
ウンチクや原作の解釈・感想などを、こうして「あとがき」に出すので、長くなってすみません。本当は「語り」等でテーマ別記事にして ・・・ と思っていましたが、SSで表現した方が面白いし、元々そういう輝未沙を見たいというのがブログの動機なのです。 → 後日、「○月のブログ日記」へ盛り込むようになりました。


餃子ばなし
「餃子パーティー」と「闇餃子」ネタをやろうと、初めて皮から作った。具を乗せた途端に、「溶ける~~~!」 「簡単で美味しい」ってあったのに、レシピを調べたら「どうしてもできません」とか一杯投稿があるがな! 薄力粉と強力粉を混ぜると、丈夫でモチモチにできるらしいです。

ボロ餃子を焼いたらくっ付いてデカイお焼きになり、「融合餃子」(カードゲームで“融合モンスター”というのがいる)と称して楽しく食卓に出しました♪ ナイフで切りながら、ドーゾ。コツも分かったし、次こそは ・・・ おっ、ファミリーパック60枚入り!コレコレ。

ちなみに包むのに疲れた残りの具と皮の素の塊は、一緒にぶっ込んで小麦粉がとろける(無理)のを待ち、輝のリクエストのように焼きました。 ―― うん! 「ネチッ」と、小麦粉っぽかった 

皮をピザに ・・・ と言うのは、よくあるレシピのようです。ちょっと洒落たピザ屋でフルーツや粉砂糖・チョコ等を乗せ、デザートピザとして出していたので、輝のビックリ餃子もアリかも(でもグミ in 肉はパス)。包んだ物を冷凍してもOKらしいですよ。。

「ようです・らしい」と言うように、私は料理上手ではないので、未沙にいっぱい美味しい物を作ってもらっています。未沙、ウチでも作ってくれないか?
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